「SUMO」に英国熱狂 34年ぶりロンドン公演開幕 5400人「満員御礼」 劇場仕様でショータイム

[ 2025年10月17日 05:30 ]

34年ぶりの開催となる大相撲のロンドン公演は満員御礼となった(ロイター)

 34年ぶりの開催となる大相撲のロンドン公演が15日、ロイヤル・アルバート・ホールで始まった。主催者によると19日まで5日間のチケットは完売。会場は約5400人の観衆で埋まり「満員御礼」の垂れ幕が下りた。幕内力士らによる計20番の取組で両横綱はともに白星だった。外国からの招待で実施される海外公演は05年の米ラスベガス以来で20年ぶりとなる。

 大の里と豊昇龍の両横綱が雲竜型土俵入りで四股を踏む際には日本語で「ヨイショー」の声が観客席から響き渡った。舞台は前回91年と同じロイヤル・アルバート・ホール。英国の音楽の殿堂と呼ばれる会場は熱気に包まれ、約5400人の観衆は大きな力士たちの技や動きに歓声。取組の合間には英語によるアナウンスで補足説明があり、国技のアピールに一役買った。

 34年前の公演で横綱として優勝した日本相撲協会の八角理事長(元横綱・北勝海)は「大相撲は単なるスポーツ、格闘技ではなく、日本の神事であり、大切な文化」と土俵上であいさつ。最後は英語で「サンキュー・ベリーマッチ・フォー・ユア・カミング」と謝辞を述べた。

 一番の注目を集めたのは、9月の秋場所で5度目の優勝を果たした大の里。「たくさんの歓声を頂いてうれしかった。会場も独特だし、盛り上がりも凄かった」と興奮気味に振り返っていた。

 ≪「オオノサト」視線独り占め≫大の里の力強いかしわ手の音が響き渡った。雲竜型の土俵入りはもちろん、取組でも右手で宇良の頭を押さえつけ、豪快な左上手投げで裏返しに。初の海外興行で観客の視線を独り占めにし「気持ち良かった。横綱としてロンドンに来られたことを、土俵に上がって実感した」と喜んだ。結びの一番では館内から「ヨコヅナ」「オオノサト」の声も飛んだ。市内を歩いていても1メートル92、187キロの巨体は圧倒的な存在感を誇る。「相撲人気がまた上がって、東京にたくさんのお客さんに来てもらいたい」と話していた。

 ≪リスペクトある観戦マナー感謝≫制限時間いっぱいになると館内は静寂に包まれ、力士からは観戦マナーの良さに感謝する声が相次いだ。大の里との結びの一番を戦った宇良は「事前に勉強されているのかなと思ったくらい、観戦マナーが素晴らしかった」と振り返った。最近の本場所では、力士の集中が乱されるやじが飛ぶケースも散見される。王鵬は「両国国技館はざわざわする感じもある。凄くリスペクトを感じた」と話していた。

 ▽ロイヤル・アルバート・ホール 1871年開場。ビクトリア女王の夫、アルバート公にささげられた演劇場。巨大なパイプオルガンを備える荘厳な造りで、コンサートなどさまざまな催しで使用され、英国の音楽の殿堂と呼ばれる。屋根はドーム型で、旧両国国技館によく似ている。前回ロンドンで公演が実施された1991年にも会場となり、今回は1日約5400人の観客を収容する。

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