日大出身・一意が三段目優勝「一番の供養になった」場所前に父が死去…膝の大ケガから復帰途上の大器

[ 2025年9月26日 14:09 ]

大相撲秋場所13日目 ( 2025年9月26日    東京・両国国技館 )

<大相撲秋場所・13日目>誠雄を寄り切りで下した一意(撮影・藤山 由理)
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 三段目全勝対決は、東26枚目の一意(23=木瀬部屋)が西54枚目の誠雄(20=秀ノ山部屋)を下して7戦全勝優勝を決めた。立ち合い踏み込んで右上手をつかむと一気に前に出て電車道の寄り切り。圧倒的な強さを見せ「立ち合い集中していたのでよかった。素直にうれしい」と落ち着いた表情で振り返った。

 日大で国体優勝など6冠を獲得し、幕下最下位格付け出しで昨年名古屋場所初土俵。学生時代に左膝の前十字靱帯を断裂していたが、デビュー場所で今度は右膝の前十字靱帯を断裂する大ケガに見舞われた。4場所連続の全休を経て今年の夏場所で序ノ口から復帰。同場所は7戦全勝で優勝したが、序二段で迎えた名古屋場所は7番相撲で敗れて6勝1敗だった。今場所も6戦全勝で迎えた7番相撲。「終わったことなので気にせず」と特に意識せず自分の相撲を取りきった。

 場所前には、父・一男さんが52歳で死去。精神的にもつらい中だが「プロに入ったからには切り替えないといけない」と土俵に立った。「試合の度にいつも応援に来てくれた」と感謝。ケガからの復帰も待ち望んでいた父に三段目優勝を届け「一番の供養になったと思います」と思いをはせた。

 来場所は、大ケガを負ったデビュー場所の番付を超えて幕下上位まで上げることが予想される。「年内には幕下まで行きたいと思っていたのでとりあえずよかった。ケガなく来場所を迎えたい」。右膝にはまだ痛みが出る日もあるが、今場所からはサポーターなしで土俵に上がれるまで回復してきた。現在幕内で活躍する草野(24=伊勢ケ浜部屋)は日大の同級生で、4年時の国体決勝では一意が勝っている。大ケガと悲しみを乗り越えた大器が、完全復活への道をまた一歩進んだ。

 ◇一意 虎風(かずま・とらかぜ)本名=川渕一意。2001年(平13)11月12日生まれ、大阪市港区出身の23歳。東大阪相撲道場で幼少期から相撲を始め、小4で全日本小学生優勝大会優勝。石川・犀生中に相撲留学し、3年時に全国都道府県中学生大会団体戦優勝。金沢学院高(現・金沢学院大附属高)2年時に全国高校選抜大会優勝。3年時に全日本個人体重別選手権重量級(100キロ以上)優勝、全国高校選抜十和田大会優勝、全国高校選抜宇佐大会優勝、世界ジュニア選手権重量級優勝。日大1年時に全日本選手権3位、東日本新人選手権2位。2年時の11月に左膝前十字靱帯を断裂。4年時に全国大学選抜宇佐大会優勝、全国選抜大学社会人対抗九州大会準優勝、東日本学生選手権優勝、東日本学生体重別135キロ以上級優勝、全国学生体重別135キロ以上級優勝、全国選抜大学実業団刈谷大会優勝、国体優勝。木瀬部屋に入門し、幕下最下位格付け出しで昨年名古屋場所初土俵。同場所で右膝前十字靱帯断裂の大ケガ。今年夏場所で序ノ口優勝。身長1メートル85、体重194キロ。1歳上の兄・一誠(かずと)は錣山部屋の元幕下力士。3歳下の弟・一統(かずさ)はプロボクサー。

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