【世界陸上】20キロ競歩・藤井菜々子 亡き恩師にささげる銅「見守ってくれていると喪章を確認しながら」

[ 2025年9月20日 10:22 ]

陸上 世界選手権東京大会 第8日   女子20キロ競歩 ( 2025年9月20日    国立競技場発着 )

<世界陸上8日目>女子20キロ競歩、3位でフィニッシュする藤井奈々子(撮影・木村 揚輔)
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 女子20キロ競歩で藤井菜々子(26=エディオン)が日本記録を自ら更新する1時間26分18秒をマークし、五輪、世界選手権を通じて日本女子初となる銅メダルを獲得した。前回大会女王で今大会35キロ金メダルのマリア・ペレス(29=スペイン)が1時間25分54秒で優勝し、史上初の2大会連続2冠を達成した。

 歩型違反で2度警告を受けながら3番手につけていた藤井は、国立競技場のトラックに入ってからパウラミレナ・トレス(24=エクアドル)に猛追された。フィニッシュ直前には背後にまで迫られ、同タイムながらわずかに先着してメダルを確保。「トレスが来てるのは直前まで気づかなかった。メダルを獲るという強い思いでここまで来たので最後は気持ちで乗り切れたのかなと思う」と振り返った。

 エディオンなどで監督を務めた長距離指導者の川越学さんが8月の北海道合宿に63歳で亡くなり、左肩に喪章をつけて出場した。「急なことで、たくさん後悔もしてスタートラインに立った。きっと川越さんも、私が落ち込むより元気に歩く姿を見守ってくださると、そっちの方が絶対喜んでくれると思った。レース中も、絶対見守ってくれていると喪章を確認しながら、思いを背負って歩くことができた」と明かした。

 川越さんは「コーチだけどお父さんのような存在でそばにいると安心する」存在だったという。「いつも直前にテンパっても“大丈夫だから”と言ってくださって、その声を聞いて安心してスタートラインに立っていたので、今回はそれがないのが心細かった」と打ち明けた。

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