史上最年少19歳で生涯GS達成した小田凱人の次なる目標は?「勝ちたいよりも、変えたい」

[ 2025年9月9日 22:26 ]

生涯グランドスラムを達成し、4大大会の優勝記念品を前に笑顔の小田凱人。両手で触れているのが全米オープン優勝のカップ
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 車いすテニス男子の小田凱人(19=東海理化)が9日、史上3人目かつ最年少での生涯グランドスラム(4大大会+パラリンピックを全て制覇)を達成した全米オープンを終え、ニューヨークから凱旋帰国。その後に東京都内で会見に臨み、今後の目標について語った。

  10代での生涯グランドスラム達成へラストチャンスだった全米を制した小田。向かうところ敵なし状態だが、まだまだ目指す高みは存在する。「まずは年間グランドスラム。来年は負けなしで、ここからはずっと取りたい」と宣言。さらには「サーブで200キロを出したいし、あとはスタジアムで試合をしたい」と目標を掲げた。

 特に「スタジアムで試合をしたい」は車いすテニスのメジャー化を願う小田にとって、自分自身が先頭に立って取り組む課題だ。全米オープンでは健常者のシングルス決勝が2万人超を収容するアーサー・アッシュ・スタジアムで行われる一方、車いすの部は数百席のスタンドを備えるだけのコートで行われる。「でもそのためには(ファンに)求めてもらうしかない。やべーっていう試合をし続けたい」とプレーで見せていく考えを示した。

 目標は競技にとどまらず、数年前から温めているという構想も披露した。「車いすではない人も、車いすテニスをできる。少し前から、何で障がいのある人だけがやっているのかと思って。誰でも(車いすに)乗って、テニスをやっていいんじゃないかと思って」。下肢に障がいがある人が走るのは無理でも、健常者が車いすに乗ることはできる。ならばテニスもできるはず――。そんな思いからの発想だといい、「前例がないことではあるが、いろんなテニスクラブに車いすをプレゼントしたりもしたいなと思っている。10年くらいかかるかも知れないが、これからのスタンダードをつくりたい」と話した。

 大会後の7日には、自身のSNSで「もう2年前くらいから億稼いで車買って家建てて」と収入を明かした小田。これからも一競技者としてボールを追いつつも、真に目指す姿は別にある。「車いすテニスプレーヤーだけど、1人のゲームチェンジャーでありたい。めっちゃ勝った人よりも、めっちゃ何かを変えた人でありたい。世界を変えたい。むちゃくちゃ変えたい。勝ちたいよりも、変えたいかも知れない」。
 本人によると“世界の10代”ランキングでは、まだ「5位くらいの感覚」だという。もっと勝ち、もっと稼ぎ、もっとビッグになり、世の中を変える。「自分の中で、もう1位だなと思えるまで、もっともっと頑張るので、応援よろしくお願いします」と呼びかけた。

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