伯桜鵬、初金星 横綱・大の里を押し出した 「令和の怪物」鳥取県出身力士60年ぶり快挙

[ 2025年7月21日 04:10 ]

大相撲名古屋場所8日目 ( 2025年7月20日    IGアリーナ )

<名古屋場所・8日目>大の里(左)を破った伯桜鵬。座布団が舞うIGアリーナ(撮影・亀井 直樹)
Photo By スポニチ

 平幕・伯桜鵬は横綱・大の里を押し出しで破り、横綱初挑戦で初金星を挙げた。鳥取県勢での金星は、1965年秋場所の琴桜(元横綱)以来60年ぶりの快挙。観戦した両親の前で最高の親孝行を果たした。大の里は2敗に後退し、関脇・霧島に平幕の玉鷲、一山本、新入幕の草野を加えた4人が1敗で並んだ。

 どよめきと歓声が交錯するアリーナに座布団が舞うのは今場所3回目。あぜんと引き揚げる大の里とは対照的に、伯桜鵬は力強く手刀を切った。56本の懸賞を手にし「一瞬、顔に出そうになりました」と漏らすも「(座布団乱舞は)テレビで見ていた光景。夢に思っていたことができてうれしい」と笑顔がはじけた。

 デビューは半年先でも3学年上の新横綱の壁は高かった。鳥取城北高校2年時に、母校に出稽古に来た当時日体大2年の大の里に稽古をつけてもらった。「稽古で一回だけ勝ちましたが、恐ろしいくらい強かった」。高校3年時の全日本選手権、先場所12日目と過去2戦2敗。前回の対戦ははたきで前に落ちた。攻略法は「横綱に引かせること。それしかチャンスはない」。横綱の右差しを封じて引いたところを一気に前に出た。

 この日は鳥取から駆けつけた両親の前で最高の恩返しを果たした。前夜、両親から高校時代に稽古で大の里に勝った映像が届き、そのイメージを焼き付けた。「絶対に勝つという思いで土俵に上がった。いいところを見せられて良かった」。足の運びを厳しく指導された師匠・伊勢ケ浜親方(元横綱・照ノ富士)の教えも大一番で実践し、「横綱が少し受ける立ち合い。しっかり当たってついていけたので良かった」と会心の笑みを浮かべた。

 自己最高位の東4枚目で迎えた場所で横綱初挑戦初金星。鳥取勢60年ぶりの金星も成し遂げた。「今日みたいな相撲を取っていきたい」。かつて「令和の怪物」と騒がれた21歳の反撃が始まった。(黒田 健司郎)

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

スポーツの2025年7月21日のニュース