【玉ノ井親方 視点】伯桜鵬は良く考えた相撲取った 大の里はこれが尾を引く黒星にはならないと思うが…

[ 2025年7月20日 19:35 ]

大相撲名古屋場所8日目   ○伯桜鵬(押し出し)大の里● ( 2025年7月20日    IGアリーナ )

<大相撲名古屋場所8日目>伯桜鵬(手前)の圧力を受けて引いた大の里(撮影・亀井 直樹)
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 伯桜鵬が先場所のリベンジを果たした。初顔合わせとなった夏場所は、立ち合いで横綱にもろ手で起こされ、はたき込まれて悔しい黒星を喫していただけに、今回はその反省を生かした。

 左を固めて横綱が得意とする右差しを防ぎ、背中を丸めて態勢を低くして踏み込んだ。横綱の右のかち上げにも上体を起こさず、一気に前へ。相手の懐に入るような形になり、それで慌てた大の里があっさり引いて勝負が決まった。

 伯桜鵬は先場所、敗れはしたものの、横綱の出足を止めることができたという手応えはあったはず。だから、横綱に上体を起こされなければ、勝機はあると考えていたはずだ。その狙い通り、よく考えた相撲を取った。

 一方の横綱は出足を止められ、簡単に引いてしまったのが敗因。これまで懐に入られたり、押されたりした経験がほとんどないから、体が無意識のうちに反応して、引いてしまったのかもしれない。

 この黒星が尾を引くことはないと思うが、今場所は霧島も良いし、まだいろいろな力士との対戦が残っている。この先の展開がどうなるかは分からない。横綱はこの日の取り口を反省して、もう一度低い立ち合いから右を差すなり、左からおっつけるなりして、自分の相撲の流れをまたつかんでほしい。
(元大関・栃東)

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