【バドミントン】渡辺航貴が連日の激闘を制して4強 男子シングルスで「小さな男」が大躍進

[ 2025年7月18日 18:15 ]

バドミントン・ジャパンオープン第4日 ( 2025年7月18日    東京体育館 )

<バドミントン ジャパン・オープン第4日 渡辺航貴vsウェン・ホンヤン>第3ゲーム、渡辺は激しいラリーを展開する(撮影・西川祐介)
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 男子シングルス準々決勝で、世界21位の渡辺航貴(26=BIPROGY)が、世界13位のウェン・ホンヤン(26=中国)に15―21、21―15、21―11で逆転勝ちし、準決勝に進出した。前日の2回戦で世界6位のティエンチェ(台湾)を1時間29分で破った渡辺は、この日も1時間11分を戦い抜き、2日連続のファイナルゲームの激闘を制した。

 疲れた表情も見せずに「率直にうれしい」と渡辺は話した。前日の疲れが心配されたが「意外に体は重くなかった。ファイナル(第3ゲーム)も動けていたので、いけるかなと思った」と言う。セオリー通り、1メートル67と小柄な渡辺の後ろを攻める1メートル82のウェンに、素早いフットワークで対抗した。逆に「相手の動きがどんどん落ちるのがわかった」。最後は余裕すらあった勝利だった。

 「小さくても世界で勝てる」が、口癖だ。身長が低い選手は、フットワークの1歩のストロークが小さいのが、最大の不利になる。渡辺はこの弱点を「プレローディング」と呼ばれる動きでカバーしてきた。脳で相手の球を予測し、筋肉が予備動作をすることで動き出しをスムーズにすることで、ある関係者は「渡辺は天性のプレローディングの才能がある」と指摘する。

 この動作の難しいところは「集中力が必要なこと」と言う。連日の長時間の試合で集中力を切らさなかった渡辺には、1カ月前にある変化があった。元世界王者の桃田賢斗(NTT東日本)に「バドミントンがおもしろくない」とSNSで連絡すると、「チャレンジャー精神でやった方がいいよ」と返信がきた。渡辺は「おまえ、バドミントンを楽しめよ」と言われた気がして、気持ちに変化が生まれたという。

 世界11位まで躍進した昨年から一転し、結果が出ていなかった時期だった。「プライドを捨てて、チャレンジャーになった。メンタルが安定した」。バドミントンを楽しみながら、挑戦する。渡辺の才能が、再び動き出した。

 「力を出し切れば、優勝も見えてくると思う」。2戦連続の格上からの勝利で、自信も取り戻しつつある。背が高い選手が有利というバドミントンの常識に、小さな男が果敢に挑戦する。

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