日本人4人目のNBA選手 河村勇輝の1年目終了 米国でも人気急上昇!「素晴らしい経験できた」

[ 2025年4月14日 08:28 ]

今季最終戦で躍動したグリズリーズ河村勇輝(AP)
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 NBAグリズリーズの河村勇輝(23)が、今季レギュラーシーズン最終戦となった13日(日本時間14日)の本拠地マーベリックス戦にベンチ入りした。第1Qから途中出場して3本の3Pシュートを含むNBA最多12得点5アシストをマーク。驚がくパスや4点プレーなどで場内を熱狂させた。チームも大勝してレギュラーシーズン最終戦を締めた。

 「この挑戦は修行だと思っている。苦しいことを乗り越えることに意味がある」。

 24年夏に開催されたパリ五輪で1試合平均20.3得点、7.7アシストと世界に存在感を示した。パリ五輪を終えてグリズリーズとエキシビット10契約した。

 エグジビット10契約は直近の労使協定で導入された新しい契約形態。無保証の最低年俸での契約で、レギュラーシーズン開幕までに2ウェイ契約に切り替えることが可能。もし契約解除された場合でも、契約チームの下部組織であるGリーグチームと契約できる。NBA入りはできないものの、実力のある選手の海外リーグへの流出を防ぎ、Gリーグでの成長を促すことを目的とした契約である。

 「1年間はGリーグで経験を積みながら、米国の文化とかいろんなことに慣れて成長したいと思っている」と謙虚な言葉を並べていたが、キャンプから英語通訳をつけずにチームに馴染んで多くのコミュニケーションを取っていた。

 公開練習イベントで開催された新人恒例ダンスコンテストでは、左人差し指を突き上げた腰振りダンスを披露。そしてジャ・モラントがよく披露するステップダンスをまねすると会場の盛り上がりは最高潮。さらにはモラントを誘って豪華なコラボレーションと実現させると、見事優勝を果たした。

 試合でもプレシーズンマッチでは5戦全てに途中出場して平均3.4得点、4.2アシストの猛アピール。その結果、2WAY契約を勝ち取った。

 そして主力選手たちの怪我影響で開幕戦からベンチ入りを果たした。

 歴史的瞬間は開幕2戦目に訪れた。10月25日(日本時間26日)の敵地ロケッツ戦。104ー123とリードをされた最終クオーター残り3分34秒からNBAのコートに立ち、日本人4人目そしてBリーグ初のNBA選手誕生した。いきなり得意のノールックパスでNBA初アシストを決めた。

 本拠地開幕戦となった開幕3戦目では、現地のファンが待ちきれず異例の“We want YUKI”(勇輝を出せ!)の大合唱が起こった。さらに現地でも注目を集める存在となった。

 NBA6戦目となった11月6日の本拠地レイカーズ戦でフリースロー2本を決めて、待望のNBA初得点をマーク。さらに11月8日の本拠地ウィザーズ戦でステップバック3Pシュートを決めてNBA初のFGを決めた。

 河村の人気は本拠地だけに収まらなかった。11月10日の敵地ブレイザーズ戦では河村がシュートを決めると大歓声。現地実況も「この日1番の盛り上がり」と形容するほどだった。

 しかし自身の現状について「まだまだ僕の力はNBAレベルではないと改めて感じています」と実力不足を感じながらも「だからこそこの挑戦をしたというのもあるし、いろんな素晴らしい経験をさせてもらっているので、全て吸収しながら自分の克服すべき課題に目を向けて日々成長したい」と前向きに捉えていた。

 Gリーグでは31試合出場し、8度のダブルダブルを達成。平均31.6分出場、12.7得点、8.4アシストを記録した。FG成功率は38.3%。3P成功率は36.5%だった。2月に開催されたGリーグオールスターゲームでは、1年目ながらファン投票1位選出された。さらには同じく日本代表の富永啓生との共演。試合ではハッスルで一緒にプレーするマオジーニャ・ペレイラへの、ハーフラインからのアリウープダンクパスには会場が大きく沸かせた。

 Gリーグのレギュラーシーズンが終えるとグリズリーズに合流。

 NBAレギュラーシーズン最終戦となった13日の本拠地マーベリックス戦では途中出場。第2Qに会場を騒然とさせた。残り4分には自陣でスチールを決めると、そのままノールックビハインドザヘッドパス。ダンクシュートにつながる驚がくアシストすると、会場の盛り上がりは最高潮になった。ベンチに座っていた“兄貴分”のジャ・モラントも立って大興奮していた。第3Q残り3分20秒にも左ウイング付近3Pシュートを沈めた上で、相手の反則も誘い4点プレーを成立させると会場は大きく盛り上がった。28分5秒出場し、NBA最多12得点5アシスト5リバウンドをマーク。個人の得失点差を示す“プラス/マイナス”ではプラス29を残した。2WAY契約の河村は、ポストシーズンでプレーできないためこの試合が今季最終戦となった。

 NBA1年目は勝敗が決した最終クオーターでのプレーがほとんどだったが、22試合に出場。平均4.2分、1.6得点、0.9アシスト。3P成功率は30.4%だった。

 渡米2年目となる来季はプレータイムを増加させて、さらなる魅力的なプレーに期待したい。

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