穴井詩 PO制し2年ぶり優勝 日本選手9年ぶり30代2週連続V

[ 2025年4月7日 04:30 ]

女子ゴルフツアーヤマハ・レディース葛城 最終日 ( 2025年4月6日    静岡 葛城GC=6475ヤード、パー72 )

優勝副賞のグランドピアノの前で笑顔を見せる穴井詩(撮影・会津 智海)
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 単独首位で出た穴井詩(らら、37=GOLF5)が3バーディー、1ボギーの70と伸ばし、大会記録を1打更新する通算13アンダーで並んだ全美貞(ジョン・ミジョン、42=韓国)とのプレーオフを制し、今季初優勝を飾った。2年ぶりとなるツアー通算6勝目。前週のアクサ・レディースを制した工藤遥加(32=加賀電子)に続く30代の優勝で、2週連続で30歳以上の日本人選手が制するのは9年ぶり。若手の台頭が目立つ女子ゴルフ界でベテランが存在感を発揮した。

 一度は優勝を諦めた。最終18番パー5。穴井は全美貞が決めれば8年ぶりのVとなる80センチのパットを外した瞬間「(全美貞の)気持ちが分かるので素直に喜べなかった。でもあと一勝負、チャンスをものにしよう」と切り替えプレーオフの18番に臨んだ。1ホール目の1・5メートルのウイニングパットは難しいラインだったが「腹をくくって打った」と気迫でねじ込んだ。

 「今年は(年間ランキングの上位が抜け)チャンスだと思っていたので…。チャンスをものにしました」。原動力は若手への対抗心だった。22年の飛距離ランク1位の飛ばし屋だが、ここ数年は竹田ら若手に後れを取っていた。そのためオフは「例年より長くトレーニング期間を持った」と徹底的に体幹を鍛えた。その成果で「18ホール回って練習して帰ってから高速の縄跳びを7分やっても疲れなくなった」と自信をつかんだ。

 今季の飛距離はツアー5位の約253ヤード。米ツアーに主戦場を移した竹田の代わりにルーキーの入谷が約258ヤードでトップに立っていることもあり「同じ愛知県出身、挑戦していきたい」と自らを鼓舞していた。

 前週、32歳の工藤が優勝し「30代が頑張っているとうれしい」と刺激を受けていた。これで30代選手が2週連続優勝。2年前のヤマハ優勝時もプレーオフを制しており「今回は落ち着いてやれた。2年前より成長したのかなと思います。今年は(2勝した23年の年間ランク)13位を更新したい。これからも30代(として)、元気良く頑張りたい」。37歳のベテランが世代交代に待ったをかけ、ツアーの主役の座を奪い取る。

 ○…30代の日本人選手2週連続優勝は16年の大山志保(フジサンケイ・レディース)、福嶋浩子(サイバーエージェント・レディース)以来で、今季は4戦で早くも30代が2勝。昨季ツアー37試合で30代の優勝は32歳のイ・ミニョン(マスターズGCレディース)ただ一人。10代の優勝も15歳の李暁松(リ・ヒョソン=ワールド・サロンパス杯)の1人で、それ以外の35試合は20代の優勝だった。

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