大の里 記録ずくめ綱獲りへ「同じ失敗を繰り返さない」 乗り越えるべき壁・豊昇龍へ“対抗心”も

[ 2025年3月25日 04:30 ]

<大の里・一夜明け会見> 万博グッズを手に写真に納まる大の里 (撮影・亀井 直樹)
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 大相撲春場所で3度目の賜杯を手にし、大関昇進3場所目で初優勝を飾った大の里(24=二所ノ関部屋)が千秋楽から一夜明けた24日、大阪市内で会見した。夏場所(5月11日初日、東京・両国国技館)では初の綱獲りに挑む。年6場所制以降では最速など、記録ずくめの横綱昇進へ向けて思いを語った。また本紙評論家の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)が今場所を総括した。

 高安との優勝決定戦を制してから一夜。大の里は穏やかな表情で「昨日は疲れたので12時ぐらいには寝た」と話した。大関昇進後は9、10勝と振るわず、3場所目で初制覇。「大関という地位の重圧に負けていた2場所でもあった。稽古した成果が出たのはうれしい」と感慨深げだった。

 夏場所では記録ずくめの綱獲りに挑む。「簡単になれるものではないと思っている。焦ることなく自分のペースでやれることをやる」。23年夏場所に幕下10枚目格付け出しで初土俵。所要13場所、新入幕から9場所での昇進となれば、年6場所制となった1958年以降では最速となる。

 昇進すれば日本出身では稀勢の里(二所ノ関親方)以来。その師匠から、高安とトップに並んだ14日目の夜にLINEで「稽古したやつが勝つから」と激励されたという。「自分がやってきたこと、今回取り組んできたことを信じれば大丈夫だろうと思った」と力に変えて千秋楽でも勝ち切った。

 初場所後に横綱に昇進した豊昇龍へ“対抗心”も示した。新潟・海洋高時代から対戦経験があり、「高校時代から知っている方が横綱になったのは凄く刺激になった。その刺激が大きくて、今場所やれたんじゃないかなと思う」。今場所での対戦はかなわなかったが、来場所は乗り越えるべき壁となる。

 日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会の推薦内規には「2場所連続優勝か、それに準ずる好成績」とある。過去2度の優勝翌場所はともに9勝止まり。「同じ失敗を繰り返さないように、しっかり稽古を積む」。24歳の大器が綱獲りロードを駆け抜ける。  (中村 和也)

≪大の里 横綱昇進アラカルト≫
 ★所要13場所なら年6場所制以降では輪島の21場所を更新する最速記録。新入幕から9場所だと大鵬の11場所を更新する最速記録。
 ★昨年の九州場所から。4場所通過なら、年6場所制以降では3場所の北の湖、千代の富士、朝青龍に次ぎ、輪島、北尾、曙と並ぶ歴代4位の短さ。
 ★学生出身なら、輪島以来2人目。石川県出身だと阿武松、輪島に次ぐ3人目。日本出身では稀勢の里以来。

【横審も期待感「希望が生まれた」】
 横綱審議委員会は24日、都内で定例会合を行い、3度目の優勝を果たした大関・大の里に綱獲りへの期待感を示した。大島理森新委員長(元衆議院議長)は大の里に「12勝の数字でも勝ち抜く力は評価できる。優勝することは大変なことだ」と評価。綱獲りなどの条件は明言しなかったものの、「大関の責任を果たして将来期待できる。希望が生まれた」と話した。新横綱として39年ぶりに途中休場した豊昇龍には「ケガなのでやむを得ない。残念な結果で本人は無念だったと思う」とかばった。

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