美ノ海 31歳遅咲き&沖縄出身初Vへ!1敗首位並走で自己最速6勝目「ちゃんと踏み込めている」

[ 2025年3月16日 04:45 ]

大相撲春場所7日目 ( 2025年3月15日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲春場所所7日目>琴勝峰(右)を攻める美ノ海。押し出しで勝利し1敗を守る (撮影・奥 調)
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 平幕・美ノ海が琴勝峰を押し出し、23年九州場所での新入幕以来、自己最速で6勝目に到達した。7日目で大関・大の里、平幕・高安と1敗で並ぶトップに立つのも自身初めて。31歳にして入幕9場所目の遅咲きが、荒れる春場所で存在感を発揮している。2敗は横綱・豊昇龍、平幕の尊富士ら6人となった。

 半歩の踏み込みが勝負を分けた。美ノ海は体重で27キロも上回る琴勝峰の突き、押しを下からあてがい、背中を反らしながらこらえて最後は押し出した。激しい攻防を制した要因を「前へ体重をかけられた。一歩目がちゃんと踏み込めている」と胸を張った。

 4勝に終わった昨年九州場所後に臀部(でんぶ)を手術し、冬巡業を休場した。稽古不足で臨んだ初場所も4勝止まり。「先場所は調子が上がらなかったけれど踏み込みを意識してやったことがつながった」。増量に苦心する力士が多い中、8キロ減量した現在の142キロがベスト体重という。体の切れが格段に増した。

 沖縄県出身で鳥取城北高から日大とエリートコースを歩んだが、新入幕は30歳と遅咲きだった。「後悔しない相撲」が信条。20年8月に2学年下の弟・木崎海が首のケガで引退した。だからこそ土俵に立てる喜びを大切に努力を重ねる。八角理事長(元横綱・北勝海)も「一生懸命、頭を付けて前へ出るのがいい。ここ1年で力をつけている」と称えた。

 今場所は近大出身で同学年の元大関・朝乃山が左膝前十字じん帯断裂から4場所ぶりに三段目で復帰した。場所前、大学出身力士が集まる会合で顔を合わせた。美ノ海は「また上がってくると思う。対戦したい」と目を輝かす。大きな刺激にもなっている。

 7日目での6勝は自己最速、トップに並ぶのも自身初めてだ。土俵上の切れが増した31歳。過去、沖縄県出身力士の優勝はない。20年初場所の徳勝龍(33歳5カ月)以来となる30代での初Vも決して夢物語ではない。

 ◇美ノ海 義久(ちゅらのうみ・よしひさ=本名・木崎信志)1993年(平5)5月6日生まれ、沖縄県うるま市出身の31歳。5歳から相撲を始め、鳥取城北高から日大入り。木瀬部屋に入門し16年春場所で初土俵を踏んだ。18年名古屋場所で新十両、23年九州場所で新入幕。最高位は前頭4枚目。1メートル78、142キロ。得意は左四つ、寄り。

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