【玉ノ井親方 視点】35歳のベテランが主役を張る“荒れる春場所”なら大歓迎だ 高安が大栄翔を一蹴

[ 2025年3月14日 19:52 ]

大相撲春場所6日目   ○高安(突き出し)大栄翔● ( 2025年3月14日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲春場所6日目>突き出しで大栄翔を破る高安(右)(撮影・後藤 正志)
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 35歳、高安の力強い相撲内容に感心した。

 相手は今場所、大関獲りの足場固めを狙う大栄翔。取組前は大栄翔に分があるかと思われたが、結果は全く逆だった。

 立ち合いから工夫した取り口を見せた。

 本来は四つ身になる時は左差しを狙うが、この日は右差しを狙いにいった。

 その動きに大栄翔が意表を突かれたようだ。一瞬動きが止まってしまった。高安が右を差せずに突っ張ってきた時に応戦しようとしたが、後手に回った。

 そこを見逃さすに高安が右を伸ばして大栄翔の上体を押し込み、そのまま土俵の外に吹き飛ばした。

 元大関の実力者ではあるが、ここ数年はケガに苦しむことが多く、思うような結果を残せていなかった。

 23年初場所は右足の負傷、同年の夏場所は朝稽古で右太腿を痛めいずれも休場した。昨年も夏場所を腰痛、名古屋場所を左胸のケガで途中休場している。

 そうした古傷とうまく付き合いながら、今場所は隆の勝や豪ノ山、そして大栄翔のような馬力のある力士に力負けせずに1敗をキープ。年齢を感じさせない相撲をここまで取り続けているのは立派だ。

 体調さえ良ければ、上位の力士にとっては怖い存在だ。

 荒れる春場所だが、高安のような力士が起こす“波乱”なら大歓迎だ。
(元大関・栃東)

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