群雄割拠の春場所 二所ノ関親方の注目株は? 「ここ数場所でがらりと変わった」次期大関の最有力に

[ 2025年3月9日 05:00 ]

大相撲春場所 きょう9日に初日

稽古で汗を流す王鵬(左)
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 大相撲春場所はきょう9日、エディオンアリーナ大阪で初日を迎える。長く一人横綱として引っ張ってきた照ノ富士と入れ替わって初場所を制した豊昇龍(25=立浪部屋)が横綱に昇進。新横綱場所が大いに注目されるなか、本紙評論家の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)は豊昇龍の同期で、先場所12勝を挙げた新関脇・王鵬(25=大嶽部屋)の成長に期待した。

 新横綱が誕生したことで新たな時代を迎えましたが、絶対王者の照ノ富士が引退したことで群雄割拠の様相が強まりました。今年は天候の寒暖差も激しかったので、どの力士も体調管理は大変だったと思います。思えば1年前は尊富士が110年ぶりの新入幕優勝。今年も波乱含みは否めません。

 粒ぞろいの三役陣が場所を盛り上げてくれそうです。特に新三役でいきなり関脇の王鵬は注目株。ここ数場所でがらりと変わった印象を受けています。これまでは上半身と下半身の動きがバラバラで、いいところまで攻め込んでも二本差されるなど、もろさも露呈していました。最近は上下の連動が取れてしっかりと前傾姿勢で圧力をかける相撲が増えてきました。進化途中ではあっても、非凡なポテンシャルを着実に生かせるようになれば覚醒は近いでしょう。12勝を挙げた初場所がまぐれでないことを見せることができれば、次期大関の最有力候補になります。

 豊昇龍の稽古を見る機会がありました。雰囲気づくりはしていましたが、相撲はいい意味でいつも通りといったところでしょう。大関時代とは違って負ければ騒がれる地位。序盤が鍵になるなかで、初日が阿炎、2日目には若隆景と対戦が組まれました。厄介な相手ですが、逆にこの2人を退けられれば一気に流れをつかめる点では、いい割になったかもしれません。

 2人になった大関の奮起も期待したいところです。大の里は時津風の連合稽古に参加して豊昇龍と稽古ができたのは良かった。強い人とやることで得るものも多いはず。日頃から向上心を持って取り組んでいたように見受けられました。琴桜は初めてのカド番。先場所の悔しさから積極的に出稽古にも行ったようで、もう一度体をつくり直して臨めれば初場所のようなことはないでしょう。

 最近の傾向として新入幕、再入幕の活躍も目が離せません。ウクライナ出身の安青錦は、師匠の安治川親方(元関脇・安美錦)をほうふつさせる取り口が魅力十分です。 (元横綱・稀勢の里)

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