【玉ノ井親方 視点】初日黒星の新横綱・豊昇龍 見えない緊張感が物足りない相撲に…

[ 2025年3月9日 20:45 ]

<大相撲春場所初日>豊昇龍(右)は突き出しで阿炎に敗れる (撮影・奥 調)
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 取組前の新横綱の表情は、いつもと変わりがないように見えた。しかし内心は違っていたようだ。見えない緊張感が物足りない相撲内容に表れていた。

 阿炎の出足を止めようと、左から張って右差しを狙ったのが失敗だった。張り差しは馬力のある相手にはなかなか利かない。逆に上体が浮いて、簡単に相手に押される危険がある。それだけに下半身の踏み込みが大事なのだが、豊昇龍は緊張感のせいか動きが硬く、いつもの鋭さがなかった。阿炎のもろ手を喉元で受け、あっさり土俵を割ってしまった。

 土俵上では先場所の後半に痛めたという右肘のサポーターが気になった。場所前の稽古では、ケガの影響を感じさせなかったが、稽古と本場所では相手の当たりも違う。

 立ち合いでしっかりと当たって、休まずに二の矢を繰り出す本来の相撲を早く思い出さないと、苦しい場所になる。
(元大関・栃東)

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