【羽生結弦さん、語る(3)】SEIMEI夢コラボ「安倍晴明本体に使役する従者、式神のイメージ」

[ 2025年3月7日 21:41 ]

<羽生結弦notte stellata2025>演技をする羽生結弦さん(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケート男子の五輪連覇者でプロとして活動する羽生結弦さん(30)が座長を務めるアイスショー「羽生結弦 notte stellata 2025」が7日、故郷の宮城・セキスイハイムスーパーアリーナで開幕した。スペシャルゲストの狂言師・野村萬斎(58)とコラボレーションが実現し、平昌五輪のフリー曲で伝説的プログラム「SEIMEI」で鎮魂の思いを込めた。以下は公演後の一問一答。

 ――被災地の故郷で健康でショーを続けられていること、どんな気持ちで前に向かっていきたいか、改めて被災地のへ思いも含めて。
 「チケットを購入されて体調を崩してこれなかったっていう方ももしかしたらいるかもしれないですし、新幹線の問題とかでもなかなか難しかった方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれないし。そもそもグランディという利府の地がかなり交通の便が悪いので大変だとは思うんですが。でもそういった中で、まずその僕ら以前に来てくださる方々がやっぱあの健康であって、また体調悪かったとしてもHuluだとかえ配信等でご覧になってくださってる方々がいて。もうそれだけでも僕らは十分幸せだなという気持ちでいっぱいです。本当もちろん僕らも全身のエネルギーがなくなるほど、酷使しながら演技をさせていただいてますし。今まで自分がアイスショーに対しての意気込み、このエネルギーの出し切り方みたいなものがなんかどんどん今回は他のスケーターにも伝播していて。こんなにやりきってくれるんだっていうぐらい他のスケーターたちも出し切ってくださって。で、あの野村萬斎を、息を切れるほど走らせる人は多分いないと思うので。本当恐れ多いのですが、本当に萬斎さんも全力でSEIMEIというものを演じ切り切ってくださっていて。本当何て言うんですかね。あの僕らは多分エネルギー量的には体力的にはもう全然健康じゃなくなってきてるんですけど。でも、これを見に来てくださってる方々が、ああやって立って拍手を送ってくださったりとか 声援を送ってくださったりしてる姿を見て、この場で生きてらっしゃるんだなということをなんか改めてこのノッテ・ステラータだからこそ改めて感じられて。僕らがその震災の時に立ち上がっていけたように、その絆みたいなものがどんどんどんどん広がっていってくれたらうれしいなという気持ちでいます。とりあえず、多分、本当に僕リハーサルの時に、野村萬斎さんが息を切らしてらっしゃって、大変なことをしてしまっているなと。本当にSEIMEIの最後のところ、本当ずっとダッシュしてくださってるんですけど、いやなかなか本当に申し訳ないなって思いつつも、でもそれに応えてくださる萬斎さんの力量というか器みたいなものにまた改めて尊敬してます」

 ――「SEIMEI」をやるにあたり、こだわったった点、代名詞とされる演目を今回どういう風に消化できたか。
 「そうですね。いつもはSEIMEIというものを演じる時は、僕自身がその安倍晴明のモチーフになって滑るということが1番多かったんですが、今回はその安倍晴明本体が出てきて。で、それに使役する従者というか、式神のようなイメージで構成を練って、演出もしていただけました。完璧で不思議な存在である安倍晴明がそこにいるからこそ。なんか式神は式神らしく、完璧ではなく、ある意味、力を与えられし者のような立ち振る舞いをしなくてはならないなということを込めて、ずっと力を入れながら。いつものSEIMEIというプログラムで滑っている時よりもずっと本当にフルパワーでずっと滑っているような何か1つ役割を与えられて、その1つの役割をこなして。で、また紙の人形に戻って、で、また死を唱えられて、役割を与えられてというような物語を2人の中で想像しながら構成を練ってきました。なかなか今までのSEIMEIの感覚とは違って。何だろう。その役割というか、それぞれの、ちょっとこじつけかもしれないですけど、その自分が今このノッテステラータというアイスショーに出演させていただいていることとか、自分が生きていることの役割とはなんぞやということをなんか改めて問われているような気もしました」

 取材終了で「すいません、語りが長くて本当に申し訳ないです。ありがとうございます。なんかちょっとNHK杯の時にずっと喋ってて“終わりです”というのをちょっと思い出しました。いつも長々とありがとうございます。またお願いします。ありがとうございました」

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