東大卒力士・須山が現役最重量252キロの出羽ノ城撃破!頭脳を駆使して作戦成功「3つぐらい想定した」

[ 2024年9月15日 13:37 ]

大相撲秋場所8日目 ( 2024年9月15日    東京・両国国技館 )

<秋場所8日目>出羽ノ城(右)を足取りで破った須山(撮影・郡司 修)
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 史上初の東大卒力士で西三段目10枚目の須山(26=木瀬部屋)が出羽ノ城(30=出羽海部屋)を破って3勝目を挙げた。

 体重118キロの須山に対し、出羽ノ城は現役力士最重量の252キロ。須山は立ち合い左へ動いて腕を手繰りにいき、突っ張りで距離を取ってから潜って相手の太い左足を抱え上げて足取りで倒した。

 自身の体重の2倍以上もある相手と対戦するのは初めて。「怖かった。新感覚でしたね」という未知の相手に対し、作戦を考えに考えた。「相手がどうやって負けているか映像見て研究した。手繰りが失敗した時のことも考えて、正対したら足を取ろうと。3つぐらい想定していたので、できてよかった」。東大卒の頭脳を駆使して白星をつかんだ。

 初土俵から2年半。部屋の稽古では幕下力士を相手にも通用するようになっており「入った時はこの人たちに絶対勝てないと思ってたけど、今は相撲になるので力ついてきているのかな」と日々成長を実感している。試行錯誤しながら増量にも励んでおり、入門時は104キロだったが1年前には113キロ、現在は118キロと少しずつ体を作ってきた。現役最重量力士と対戦したこの日は「まだ(自身の体重の)倍の人もいるんだなと…恐ろしい」と苦笑いしていた。

 3場所連続で自己最高位を更新し続け、今場所は西三段目10枚目。幕下昇進目前の地位で3勝1敗とし、勝ち越しに王手をかけた。「とりあえずあと1番、変わらぬ気持ちでいきます」と気を引き締めた。

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