須崎優衣 敗者復活!2大会連続メダル獲得へ残った 1回戦負けで連覇ならずも7日に意地の銅メダル必ず

[ 2024年8月7日 02:11 ]

パリ五輪12日目 レスリング ( 2024年8月6日    シャンドマルス・アリーナ )

<パリ五輪・レスリング女子50キロ級1回戦>1回戦で敗れた須崎(撮影・岡田 丈靖)
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 女子50キロ級の須崎優衣(25=キッツ)は6日、1回戦でビネシュ(インド)にまさかの敗戦。連覇を目指して立ったパリのマットで、悪夢の1回戦負けとなった。しかし、須崎に勝ったビネシュが決勝に進出し、7日に行われる敗者復活戦進出が決まった。意地の銅メダル獲得へ、気持ちを切り替える。

 「今の私はオリンピックチャンピオンになる器じゃなかった」

 涙を流しながらそう語った須崎のパリ五輪がつながった。1回戦で敗れたビネシュが5―0の完勝で決勝に進出。連覇の夢は途絶えたが、2大会連続メダル獲得の道は残った。頭の中が「まだ整理できていない」と語っていた須崎だが、意地の銅メダル獲得へ、一夜で気持ちを切り替えるしかない。

 14年の国際大会デビューから対外国人選手に負けなしの94連勝で迎えたパリ初戦。今回の女子6階級で唯一東京五輪を知り、金メダルを獲得していた須崎が、1回戦で18年アジア大会50キロ級でインド女子初のチャンピオンに輝いた伏兵に敗れた。マットを下りた須崎は、大粒の涙を流し「3年間、東京五輪前より多くの方に支えてきてもらったので、皆さんの努力を裏切って申し訳ない。相手の戦術にうまくはまってしまった。何が足りなかったのか…見つめ直してまたいつかチャンピオンになりたい。プレッシャーは感じていなかった。マット上では現実なのか分からなかった」と声を絞り出した。

 ◇須崎 優衣(すさき・ゆい)1999年(平11)6月30日生まれ、千葉県出身の25歳。東京・安部学院高、早大を経て、22年4月からキッツ所属。早大レスリング部OBの父・康弘さんがコーチを務めていた松戸ジュニアクラブで7歳から開始。高3だった17年の世界選手権で02年の伊調馨以来となる高校生Vを達成。21年東京五輪金メダル。22年にはU23世界選手権も制し、カデ、ジュニア、シニア世界選手権と五輪を合わせた主要5大会を制すグランドスラムを男女通じて世界で初めて達成した。

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