柔道混合団体 高山莉加が日本勢唯一の全4試合出場 故障の素根の分まで戦い「本当に感謝しています」

[ 2024年8月4日 02:28 ]

パリ五輪第7日 柔道 ( 2024年8月1日    シャンドマルス・アリーナ )

<パリ五輪 柔道>混合団体戦、銀メダルを獲得した(左から)素根輝、 高山莉加、新添左季、高市未来、舟久保遥香、角田夏実(撮影・平嶋 理子)
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 柔道混合団体が行われ、日本は決勝でフランスと対戦。東京五輪決勝の再現となったが、日本は代表戦の末に敗れ、銀メダルに終わった。その中で女子70キロ超級では、高山莉加(29、三井住友海上)が日本で唯一、全試合に出場、決勝でも大きな1勝をもたらした。

 先陣を切った村尾三四郎がゴールデンスコアに入っての一本勝ち。最高の形でバトンを受けた。高山は78キロ超級銅メダリストと1階級上のディコから技ありを奪って殊勲の1勝を挙げた。この1勝が日本に流れを呼んだかに見えたが、3勝1敗から連敗し、代表戦で斉藤立がリネールに敗れた。

 高山は「自分より大きい相手だったので、ガムシャラにポイントをとりに行こうと思って戦いました。いつでも準備はできていた」と話した。

 女子78キロ超級の素根輝(24=パーク24)が2日の個人戦で左膝の負傷で敗者復活戦を棄権。出場ができない状況で、高山が大きい相手と戦わなければいけない状況だったが「試合の合間も素根選手にアドバイスをもらって戦うことができた。本当に感謝しています」と話した。

 高山は78キロ級で3位決定戦で敗れてメダルを逃した。だがしっかりと気持ちを切り替えた。初戦ではスペインの選手に一本負け。準々決勝ではセルビアの選手に一本負けを喫したが、準決勝ではレネ・ルフトを抑え込んで一本勝ち。そして決勝での勝利と自身より階級が上の相手と堂々と渡り合った。

 スタンドで観戦した素根の分まで戦い抜いた。金メダルは手にできなかったが、高山莉加はできることをやり切った。

 ◇高山 莉加(たかやま・りか)1994年(平6)8月27日生まれ、宮崎県出身の29歳。鹿児島南高を経て13年4月から三井住友海上所属。3歳の時に財部柔心館道場で柔道を開始。高校時代は3年でインターハイを制覇。国際大会ではなかなか結果を残せなかったものの、昨年はグランドスラム・タシケント大会を制すなど表彰台に立ち続け、12月にパリ五輪代表に内定。今大会の柔道日本代表で唯一、世界選手権の出場経験がない。

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