バスケ日本代表 男女ともに無念の3連敗で1次L敗退…男子は世界と渡り合える力証明も歴史的勝利ならず

[ 2024年8月4日 21:41 ]

バスケットボール男女代表が敗退(右はロイター)

 女子バスケットボール日本代表(世界ランク9位)は、パリ五輪1次リーグC組最終戦でベルギー(同ランク6位)と対戦。第1Qは3Pシュートを全て失敗するなど前半から苦しい展開が続き、ベルギーに58―85で敗れて3連敗。2大会連続メダル獲得を目指したが、8強を前に姿を消した。男女と共に1次リーグ3連敗でパリ五輪での戦いを終えた。

 男女とともに大会前から注目度が高かったバスケットボール日本代表。男子はNBA名門レイカーズのスタメンとして名を連ねた八村塁(26)も合流して、昨夏W杯以上の戦力が集まり「史上最強」の布陣がそろった。

 昨夏W杯王者のドイツ戦では大敗に終わったが、2戦目の地元フランスとの試合で52年ぶりの五輪勝利(不戦勝をのぞく)が目の前まで近づいた。

 84―80とリードしていた残り10秒。それまで大活躍していた河村勇輝(23=横浜BC)の反則でまさかの4点プレーの献上で延長戦突入。延長戦では“怪物”ウェンバンヤマに3Pシュートや豪快ブロックを決められるなど死闘の末に敗れて、歴史的1勝は“スルリ”と消え去った。

 フランス戦後には大黒柱である八村が負傷でチームを離脱。トム・ホーバス監督は「塁の穴は1人では埋められない。全員で穴を埋めようと話した。チームは強くなった」という言葉通り、チーム一丸で勝負のブラジル戦に臨んだ。

 しかし相手の高確率で決める3Pシュートに苦戦して、1次リーグ3連敗で敗退。目標のベスト8入りは叶わなかったが、世界で渡り合える力を証明した。

 渡辺雄太(29=千葉J)は「世界に日本のバスケはこうだと見せることはできた」と1次リーグ3試合を振り返りながらも「ただ勝たないと意味がない。結果的に3連敗したのは東京五輪と同じ」と厳しいコメントを残したが、28年ロサンゼルス五輪に向けては「気持ちを整理する必要あるが、ロスを目指したい気持ちは強い」と意欲を見せた。

 東京五輪銀メダリストで臨んだ女子は、五輪7連覇中の米国(世界ランク1位)、ベルギー(同ランク6位)、ドイツ(同ランク19位)と“死の組”から目標に掲げた金メダルを目指した。

 しかし体格差を生かされたインサイドプレーに苦戦。そして日本の武器である3Pシュートも大会通して31・1%と、東京五輪の38・4%と比べて数字を落として得点も上手く重ねられず無念の3連敗で、8強入り前に姿を消した。

 女子を率いた恩塚亨監督(45)は「私の足りないところも選手たちがフォローしてくれた3年間でした。選手たちの頑張りを知っている人間として、勝利として貢献できず責任を感じています。私の力不足のその1点だと思っています」と反省の言葉を並べた。

 男女そろっての自力での五輪出場は76年モントリオール五輪以来、48年ぶりとなった今大会。しかし男女とともに無念な3連敗に終わったが、4年後のロサンゼルス五輪でのリベンジに期待したい。

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