【女子バレー】崖っ縁の日本、ケニアから2セット連取 8強へストレート勝ち必ず!

[ 2024年8月3日 20:48 ]

パリ五輪第9日 バレーボール女子1次リーグB組   日本―ケニア ( 2024年8月3日    パリ南アリーナ )

得点を挙げ喜ぶ石川(左から2人目)ら日本の選手(ロイター)

 12年ロンドン五輪の銅メダル以来12年ぶりのメダル獲得を目指す世界ランキング7位の日本は、1次リーグ最終戦で同20位のケニアと対戦し、2セットを連取した。

 日本は岩崎こよみ、林琴奈、古賀紗理那、石川真佑、山田二千華、荒木彩花が先発。第1セットは2―1から6連続ポイントを奪うなど優位に試合を進め、和田由紀子、石川の攻撃で得点を重ねる。一度もリードを奪われることなく25―17で先取し、今大会初勝利へ幸先よいスタートを切った。

 第2セットは序盤ケニアにリードを許したが、相手ミスもあって中盤の連続得点で追いつくと、その後は一進一退の展開。それでも終盤、宮部のサーブで崩して古賀が決めてセットポイントを握ると、最後も古賀が決め切って25―22で2セットを連取した。

 2大会ぶりの準々決勝進出へ負けられない一戦。初戦はポーランドに1―3で敗れた。第1セットを先取しながら流れを手放して3セットを連取され逆転負け。古賀は「私たちのスパイクミスが多かった」と反省点を挙げ、真鍋監督は「厳しいスタートになった。ベスト8に入るためにはブラジル戦が鍵になる」と切り替えていた。

 しかし第2戦はブラジルにストレートで完敗。前哨戦のネーションズリーグでは3―2と競り勝っていた相手だったが、真鍋監督は「ブラジルのオリンピックに対する集中力、執念は凄い。ネーションズリーグとは全く違う」と五輪本番での強さに舌を巻いた。

 1次リーグは12チームが4チームずつ3組に分かれて総当たりで戦い、各組1位、2位と、各組3位の中から成績の良い2チームの計8チームが準々決勝に進む。2連敗でB組3位以下が確定した日本は各組3位の中で上位2カ国に入る必要があったが、この日、日本時間午後4時から行われたC組ではドミニカ共和国がオランダに3―1で勝利。ドミニカ共和国は勝利数1、勝ち点3、セット率=0.71(5/7)の同組3位で8強進出を決めた。

 日本が準々決勝に進むための唯一の可能性は、ケニアにストレート勝ちし、あす4日に行われるA組で米国がフランスにストレート負けすること。まさに崖っ縁に追い込まれ1セットも落とせない状況となったが、2セット連取で決勝トーナメントへ臨みをつないだ。

 【バレーボールの五輪開催形式】1次リーグは出場12カ国が4カ国ずつ3組に分かれて1回総当たりで実施。各組上位2カ国と3位のうち勝利数、勝ち点、セット率、得点率などの成績による上位2カ国の計8カ国が準々決勝に進出する。1次リーグの成績によって8カ国を順位付けし、準々決勝の組み合わせを決定。1位通過の成績最上位は3位通過の2位と対戦する。

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