松山 マスターズ初日は強風に泣き出遅れ76「心は痛んでいます」

[ 2024年4月13日 02:00 ]

米子ゴルフツアー マスターズ第1日 ( 2024年4月11日    米ジョージア州 オーガスタナショナルGC=7555ヤード、パー72 )

18番、ラインを読む松山(手前)(ロイター)

 今季メジャー初戦が開幕。21年王者の松山英樹(32=LEXUS)は1バーディー、5ボギーの76と苦戦し4オーバーの暫定75位と出遅れた。首位と11打差。初出場の久常涼(21=SBSホールディングス)は78で6オーバーの暫定85位での滑り出し。大会は悪天候でスタートが2時間30分遅れ、27人がホールアウトできずに日没サスペンデッドとなった。

 パトロンの帽子が吹き飛ぶほどの強風で、3度の仕切り直しを強いられた。最終18番、松山の1・2メートルのパーパットは左に切れた。3パットのボギーでの幕切れ。グリーンに苦戦したこの日を象徴するような一打に、「心は痛んでいます」。その言葉に悔しさがにじむ。第1ラウンドでは90位発進だった14年大会の80に次ぐ、2番目に悪い76と厳しいスタートになった。

 「残念ですね。入れたいパットをことごとく外してしまい、もったいなかった」

 2度目のグリーンジャケットを目指す戦い。だが、序盤で流れを逸した。2番で6メートル、3番で3メートルのチャンスを決めきれず。4番では下り1メートルのラインを読み切れずにバーディーパットを外し、6番で3パットのボギーが先行した。今週は開幕前日まで快晴が続き「ガラス」と称される硬く速いグリーンだった。しかし、この日朝の大雨でコンディションが一変。強風も加わり、12度の出場経験がある松山といえど対応に苦戦した。平均パット数は全体の暫定「1・64」に対して「1・83」。グリーン上でラインを再確認する場面が多く見られた。

 優勝を含めて直近4戦は全てトップ15と好調を維持して挑んだ一戦。優勝の有力候補の一人であり、何より松山自身も強い思いを持つのがゴルフの祭典だ。ホールアウト後には練習場へと直行。他の選手が一人もいないグリーンで、黒宮幹仁コーチ(32)とストローク、球の転がりを確認した。

 トップとは11打差。過去のマスターズで18ホールを終えての最大逆転Vは、7打差が2度というデータがある。ただし、優勝した21年に65のビッグスコアを叩き出したように、爆発力を持つのが松山だ。「切り替えて、第2ラウンドで終わらないように頑張りたい」。18ホールが終わっただけ。21年王者が2度目の制覇を諦めるのはまだ早い。

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