【柔道】増山香補が100キロ級で再起V「今は楽しい感覚で」昨年2月に90キロ級で計量失敗 選抜体重別

[ 2024年4月7日 18:26 ]

柔道全日本選抜体重別選手権最終日 ( 2024年4月7日    福岡国際センター )

<全日本選抜柔道体重別選手権大会>男子100キロ級決勝、優勝した増山(撮影・平嶋 理子)
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 5月の世界選手権(アブダビ)選考会を兼ねて男女計7階級が争われ、男子100キロ級は増山香補(パーク24)が90キロ級を制した22年以来、2年ぶり3度目の優勝を果たした。決勝では19歳のホープ、新井道大(東海大)を延長戦の末に、指導3に追い込み勝利。「昨年は一度も優勝できなかったので、優勝できてうれしい。今は楽しい感覚で柔道ができている」と笑顔で話した。

 21年に主要国際大会で初優勝を果たし、22年には世界選手権代表に初選出。混戦模様だったパリ五輪代表争いの一番手に躍り出たが、昨年2月の国際大会で事実上の計量失敗となり欠場。すでに決まっていた同年の世界選手権代表権と強化指定をはく奪され、パリ五輪への道が潰えた。「色々と思うところはある」と計量失敗扱いには納得しきれなかったものの、1階級上げることを決意。転向1年足らずで、初タイトルを獲得した。

 「五輪(代表争いの)レースをしていたが、気を抜く期間があったことで、今は楽しくできている」と柔道への向き合い方にも変化が生じた。1階級上がればスタイルや技の傾向は全く異なるため、「本当に手探りだが、新しい発見が多い。練習相手も変わった」と刺激の多い日々を過ごす。通常の体重も110キロとボリュームアップ。攻めも受けもまだまだ100キロ級には慣れていないが、「1試合1試合が勉強」と謙虚な姿勢を示した。

 場内インタビューでは「3階級制覇をしたい」と将来的な100キロ超級への挑戦も掲げたが。その前に28年ロサンゼルス五輪という大目標がある。「ロサンゼルスも楽しんで目指すことを忘れずにやる」と増山。90キロ級では届かなかった大舞台に、100キロ級で必ずたどり着いてみせる。

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