15歳・張本美和が五輪代表選考会初V「本当に本当にうれしい」早田ひなに“9度目の正直”で初勝利

[ 2023年11月26日 17:18 ]

卓球・全農カップ大阪大会最終日 ( 2023年11月26日    Asueアリーナ大阪 )

<全農カップ 大阪大会>女子シングルス決勝で早田(手前)を破り、初優勝した張本美(撮影・平嶋 理子)
Photo By スポニチ

 パリ五輪シングルス代表の選考対象大会として行われ、15歳の張本美和(木下アカデミー)が4―2で早田ひな(日本生命)を下して優勝した。パリ五輪代表の選考会を制するのは自身初で、早田に勝利するのも初めてとなった。

 第1ゲームを7―11で落とした中、第2ゲームを11―8、第3ゲームを11―7で連取。終盤に粘りを見せた第4ゲームは10―12で落として並ばれながら、第5ゲームは14―12で奪う。第6ゲームも攻める姿勢を崩さす、11―9で制してガッツポーズを見せた。

 「最後の選考会で優勝することができて、本当に本当にうれしい。(今大会出場選手で)唯一、これまで試合をして勝ったことがないのが早田選手だったので、早田選手と対戦するまでは負けないように、という気持ちだった。今後の自信にもつながる試合だった」

 小学6年で初めて早田と対戦してから今回が9度目だったといい、両親らからは「10回にいくまでに1回、勝てたらいいね」と言葉を掛けられていた。ようやく手にした初勝利。世界ランク5位の早田からも「試合をするたびに強くなっている」と称えられた。

 パリ五輪シングルス代表選考基準は、22年全日本選手権終了翌日から24年全日本選手権終了日を対象期間とし、日本協会の強化本部が指定した選考会、国際大会での選考ポイント上位2人が選出される。女子は早田がトップを独走している。

 選考ポイントで6位だった張本は今大会で100点を獲得して5位に浮上。2位の平野美宇(木下グループ)とは155・5点差と厳しい状況は変わらないが、高みを見据えている。

 「現状では平野選手や伊藤選手が濃厚だと思うので、私自身はそんなに意識していなくて。でも、一つ一つランキングを上げたいなという気持ちはもちろんあるので、いけるところまでいけたらいいなと思います」

 準々決勝で伊藤美誠(スターツ)、決勝で早田を破って頂点を極めた今大会。期待の15歳が成長ぶりを示した。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2023年11月26日のニュース