鍵山優真 今季世界最高点で堂々の首位発進「エネルギッシュな演技できた」 2位・宇野昌磨と最高峰の戦い

[ 2023年11月24日 20:35 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第6戦NHK杯第1日 ( 2023年11月24日    大阪・東和薬品ラクタブドーム )

<NHK杯第1日>男子SP、演技を終えコストナー・コーチ(右)と抱き合う鍵山優真(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦NHK杯が、24日に開幕。男子ショートプログラム(SP)には世界選手権2連覇中の宇野昌磨(トヨタ自動車)、北京五輪銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)、22年世界ジュニア選手権銅メダルの壷井達也(シスメックス)が出場し、ハイレベルな戦いを演じて、会場から大きな拍手が起こるなど酔いしれた。

 2組目で1番滑走の鍵山は4回転サルコー、4回転―3回転の連続トーループ、3回転半をミスなく決め、高い出来栄え点も獲得。105.51点で今季SPの世界最高点をマークし、思わず笑みが漏れた。左足の負傷明けから2季ぶりのGP舞台となった第3戦フランス杯で3位表彰台に上がったが、今回もうまく調整してきた。

 一方、GP通算10勝目、NHK杯3連覇が懸かる宇野は最終滑走で登場。4回転フリップ、4回転トーループ―3回転トーループ、3回転半を着氷し、こちらも高い出来栄え点を獲得したが、100.20点で鍵山には及ばず、2位となった。世界選手権で2連覇し、表現面の強化に着手。準優勝だった第4戦中国杯後に、試合でのモチベーションに苦慮していることを明かしていたが、今回も見事な演技を見せた。

 また、1組目で2番滑走の壷井達也(シスメックス)は冒頭の4回転サルコーを着氷したが、64.63点にとどまり、12位だった。

 100点超えは、1位・鍵山と2位・宇野だけで、3位のルーカス・ブリッチギー(スイス)は86.42点。日本人2人のハイレベルな戦いとなった。男子フリーは25日に行われる。宇野は2位以上、鍵山は優勝なら、自力で12月のGPファイナル(北京)出場が決まる。

 演技後、鍵山は「きょうは練習通りできて、パワフル、エネルギッシュな演技ができてひとまず、ホッとしています。(105.51点には)シーズン中盤で100点台をしっかり出せたことは今後にもつながる。(4回転を2本入れるプログラムに)サルコーとアクセルは良かったのですが、トーループ1本目に少し危なくて、それでも優勝をつかみ取るためには意地でも3回転付けなければいけないなと思ったので、気合で乗り越えた。ショートが良い日はフリーでミスしてしまうことがある。明日は集中して頑張りたい」と話した。

 また、宇野は「しっかり練習してきた。ジャンプの回転不足は付いてしまいましたが、決して悪くない。むしろ中国杯より良い演技だったと僕は思う。(100.20点には)高い点数だと思いますが、優真くんが105点出ているので、皆さんは“あ~残念”とか思うかもしれないですけど、彼がすごかっただけ。SPは満足しています。まずは練習通りできた」と語った。

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