19歳桜井心那 宮里藍以来の10代5勝へ1差2位発進!メジャー初制覇&大会最年少Vも狙う

[ 2023年11月24日 04:45 ]

女子ゴルフツアー ツアー選手権リコー杯第1日 ( 2023年11月23日    宮崎県 宮崎CC=6497ヤード、パー72 )

14番で笑顔を見せる桜井心那(撮影・西尾 大助)
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 今季最終戦が開幕。ツアー本格参戦1年目で初出場の桜井心那(ここな、19=ニトリ)が6バーディー、2ボギーの68で回り、4アンダーで首位と1打差の2位と好発進した。今季ツアー最多の5勝目、そして初のメジャー制覇を目指す。

 白熱の女王争いだけではない、もう一つの戦いがある。それはシーズン最多勝を懸けた勝負。今季4勝の19歳桜井が、難コースにも動じることなく68で好スタートを切った。

 「前半は凄い波が来ていて、ショットも良くてパットもしっかりと決められた。良いスコアで回ることができて明日につながる」

 フロントナインで波に乗った。1番で1メートルに寄せると、2番では3メートルを沈めて2連続バーディー発進。前半で一気に5つ伸ばした。ツアー4位の飛距離も生かし、パー5の13番では残り235ヤードを3Wで4メートルに2オン。イーグルこそ逃したが、きっちりとバーディーを奪ってみせた。

 同じ九州の長崎出身の19歳にとってはジュニア時代から大会で回っているコース。19年には観戦に訪れ、小祝さくらの組について回ったこともある。シーズンで3度しかない芝目の強い高麗グリーンだが、桜井がジュニア時代に毎日練習していた地元のコースも高麗でその難しさは身に染みている。

 だから普段“お先”するパットも慎重にマーク。この日2ボギーはいずれも3パットだったが、「難しいピンポジだったから気にしてない」と気持ちを切り替えられた。

 今季初優勝から重ねた4勝は、山下と並ぶ最多タイ。ただし10月の富士通レディースの優勝が最後で、「このままで終わりたくないという気持ちはある」と言った。19歳286日での優勝となれば大会最年少記録。現在メルセデスランク5位で年間女王には届かなかったが、勝利数でツアーNo・1になる可能性は残っている。

 ≪ツアー史上2人目の快挙≫ 桜井が10代で通算5勝を挙げれば、宮里藍以来ツアー史上2人目。宮里の5勝目は19歳127日(04年マスターズGCレディース)で、大会最終日に19歳286日の桜井は2番目の年少記録になる。大会では平瀬真由美が持つ20歳27日(1989年)の最年少記録を更新する。初出場初優勝は6人が達成しているが、宮崎CCが会場となった03年以降は朴仁妃(10年)、イ・ボミ(12年)、ペ・ソンウ(19年)の韓国勢しかいない。

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