中島啓太「見えなかったけど打ちました」中断直前に価値あるバーディー締めで通算イーブン

[ 2023年11月10日 16:09 ]

男子ゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ第2日 ( 2023年11月10日    静岡県・太平洋クラブ御殿場C=7262ヤード、パー70 )

<三井住友VISA太平洋マスターズ第2日>2番、ティーショットを放ち移動する中島啓太(撮影・会津 智海)
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 賞金ランクトップを走る中島啓太(23=フリー)は25位から3バーディー、4ボギーの71で回り、通算イーブンパーでホールアウトした。この時点で暫定25位。第2ラウンドは濃霧による視界不良のため、午後3時5分にサスペンデッドとなった。

 御殿場コースに霧が立ちこめ始めたのは、正午を過ぎた頃だった。中島が最終18番パー5をプレーするころには、第2打地点からグリーンが見えない状態になった。「全くグリーンが見えなかったんですけど、打ちました」。第2打はグリーン左のバンカーに吸い込まれたものの、これを90センチに寄せきった。通算イーブンパーに戻す、価値あるバーディー締め。雨、寒さ、霧に負けない集中力が光った。

 「タフな1日でした。焦りもあったけれど最後まで丁寧にプレーをすることができた。週末につながるじゃないかなと思います」
 出だし1番から3ボギーが先行する苦しい展開。中盤11番でスコアを落とし、この時点で通算2オーバーまで後退した。それでも14番で5メートルのフックラインを読み切ってバーディーを奪い返す。17番では4メートルのパーパットを沈めきり、最終ホールでのバーディーにつなげた。

 前週のマイナビABCチャンピオンシップで今季3勝目を挙げ、賞金王レースでトップを走る。今大会終了後の13日時点の賞金ランク1位は、米下部ツアー(コンフェリー)の来季出場権をかけた最終予選会(QT)参戦の権利を得られる。23歳は「もちろん、今週終わって1位だったら挑戦する」と、モチベーションは高い。

 トップとの差はホールアウト時点で7打。「まだ優勝を諦めずにプレーしたいし、第3日以降しっかり伸ばしていけるように頑張りたい。良いゴルフをすればチャンスはあるかなと思う」。濃霧により競技が中断したのは、中島のホールアウト直後のこと。第2ラウンドの積み残しなく、ムービングデーを迎えられるのは大きい。

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