【焼津巡業】18年全中団体Vの港中出身・吉井と聖富士が“初顔合わせ”期待の若手に大きな拍手

[ 2023年10月13日 07:11 ]

ぶつかり稽古で熱海富士(右)の胸を借りる吉井(撮影・前川 晋作)
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 大相撲の秋巡業が11日、静岡・焼津市総合体育館シーガルドームで行われた。この日参加した焼津市出身力士は幕内・翠富士(27=伊勢ケ浜部屋)の他に、東幕下25枚目の吉井(20=時津風部屋)と西三段目6枚目の聖富士(19=伊勢ケ浜部屋)。幕下以下の稽古の時間から、将来有望な若手力士に大きな拍手が贈られた。

 吉井は約20番の申し合い。同学年ライバルの大辻(20=高田川部屋)や若ノ勝(20=常盤山部屋)らと激しい稽古を繰り広げた。最後は、同じ静岡出身の幕内・熱海富士(21=伊勢ケ浜部屋)の胸を借りてぶつかり稽古。秋場所幕内で大活躍した地元のスターに稽古をつけてもらい、会場を大いに盛り上げた。

 吉井は熱海富士より1学年下だが、中学時代の県大会では吉井が勝ったこともあるという。中学横綱を獲得して卒業後すぐに角界入りした吉井は初土俵から4年半、十両の地位が見えるところまで番付を上げてきた。「次の焼津巡業では関取として臨めるように」。出世で先を行く熱海富士に追いつける日を見据えた。

 聖富士は吉井と同じ焼津市立港中出身で1学年後輩。18年の全国中学校大会で団体優勝した時のチームメートだった。この日の稽古では、吉井と1番取ってはたき込みで敗れた。中学時代以来となる手合わせに「勝ちたかった」と少し悔しそうな様子。新幕下昇進が確実な九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)以降の本場所で対戦できることを待ち望んだ。

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