安田祐香　姉はオリ中嶋監督に「聡ようやったー」と歓声上げて話題に　同じセリフ言わせたい？

女子ゴルフツアー　ミヤギテレビ杯ダンロップ女子第1日 （ 2023年9月22日    宮城　利府GC＝6569ヤード、パー72 ）

＜ミヤギテレビ杯ダンロップ女子・初日＞2番、ティーショットを放つ安田祐香（撮影・西尾　大助）
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　女子ゴルフツアーのミヤギテレビ杯ダンロップ女子は22日、第1日が行われ、ミレニアム世代の安田祐香（22＝NEC）が6バーディー、1ボギーの67で回り、5アンダーで首位と2打差の4位と好発進した。アマ時代から期待された逸材が後半だけで4つ伸ばすチャージを見せ、悲願のツアー初Vを視界に捉えた。前週完全Vの岩井明愛（21＝Honda）、仁井優花（20＝エレコム）、蛭田みな美（26＝ユアサ商事）が7アンダーで首位に並んだ。

　女子ゴルフ界も関西勢がホットだ。兵庫県出身の安田が次々とショットをピンに絡めた。ボギー直後の11番は50センチにつけてバウンスバック。17番は1メートル、18番パー5では残り108ヤードの3打目をPWで約50センチにつけ、楽々バーディー。「フェアウエーからのショットをしっかりバーディーにつなげられたのが良かった」と話した。

　古江、西村らと同じミレニアム世代。アマ時代は安田がナショナルチームでもエース格だった。だがプロ入り後は腰痛にも苦しみ低迷。直近もショットが左に曲がるミスに悩まされた。前日、この朝とカット気味に打つ練習を繰り返して矯正。「結構使えましたね」。メルセデスランクも現在38位と初優勝が待たれる存在だ。

　同じ関西勢のオリックスが20日、優勝を決めた。中嶋聡監督の優勝インタビュー中「聡ようやったー」と黄色い歓声が飛び、ファンも指揮官も笑うシーンが話題となった。実はその声の主こそ、キャディーを務めることもある姉・美祐さん（25）だった。安田自身も姉のSNSを通じてその事実を知り「叫んでましたね」と笑うしかなかった。

　安田自身は「阪神ファンです」と話すが、関西の熱量はゴルフに好影響を及ぼしているもよう。小学生時代から愛用するダンロップのホステスプロとしての自覚もある。この日、会場に美祐さんの姿はなかったが「いい位置にいれば来るかもしれない」。悲願の初Vは射程圏。今度は「祐香ようやったー」のかけ声が聞こえるかもしれない。