【世界陸上】男子200mでカート衝突事故…目にガラス片入ったハドソンは救済措置で決勝へ 飯塚にも影響

[ 2023年8月25日 05:12 ]

陸上・世界選手権第6日 ( 2023年8月24日    ハンガリー・ブダペスト )

男子200メートル準決勝で1組5着となり、悔しがるハドソン。この後、救済措置で決勝に進んだ。飯塚(手前)は7着に終わった(AP)
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 男子200メートル準決勝で、衝撃のアクシデントがあった。サブトラックから会場への移動手段であるゴルフカートが衝突。飯塚翔太(ミズノ)や100メートルとの2冠を目指すライルズ(米国)、ハドソン(ジャマイカ)らが乗るカートが、左側面から曲がってきた別のカートに衝突。その瞬間は場内カメラでも捉えられていた。

 飯塚らを乗せたカートのガラスは割れ、その破片がハドソン(ジャマイカ)の目に入った。別のカートではボランティア1人が外に投げ出された。ハドソン、ボランティアとも検査を受け無事を確認。この影響で飯塚らが走る1組目のレースは2、3組の後の開始に振り替えられた。事故の影響を受けたハドソンは「ぼんやりしていた」と言い、20秒38で1組5着。救済措置で決勝に進んだ。

 飯塚は「どっちのカートもブレーキしなくて、ノンストップでボンッと。僕とライルズ(米国)と(後ろに)ジャマイカの選手がいた」と状況を説明。ライルズたちは「決勝を走らせろ、フェアじゃない」と主張したといい、飯塚は「その選手たちのバック持ちをしていました」と苦笑いで振り返った。

 世界陸連はこの件について「地元組織委員会は事件を調査し、輸送手順を見直す」としている。

 飯塚は20秒54で1組7着、初出場の鵜沢飛羽(筑波大)は20秒33の3組5着でともに敗退した。飯塚は「全体を通して良かった。中盤、スピードが乗り切れないことはあったが、ベストレースに近い。(力を)出し切れたかな。後半もうまく走れた」と話した。鵜沢は「日本では絶対に経験できない試合の雰囲気、レベルだった。今後世界のトップと戦っていくためには味わうべき経験。次はしっかりファイナルに残れるようにしたい」と語った。

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