豊昇龍が優勝決定戦制し初賜杯!モンゴル出身10人目、34回目の関脇V 3場所計33勝で大関獲り確実

[ 2023年7月23日 17:55 ]

大相撲名古屋場所千秋楽 ( 2023年7月23日    愛知・ドルフィンズアリーナ )

<大相撲名古屋場所 千秋楽>河野デジタル大臣(右)から内閣総理大臣杯を授与される豊昇龍(撮影・成瀬 徹)
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 大相撲名古屋場所は23日、愛知・ドルフィンズアリーナで千秋楽の取組が行われ、関脇・豊昇龍(24=立浪部屋)が新入幕の伯桜鵬(19=宮城野部屋)との3敗対決を制して優勝決定戦に進出。決定戦では平幕・北勝富士(31=八角部屋)を押し出しで下し、待望の初優勝を決めた。これで大関昇進目安となる三役3場所合計33勝に到達。モンゴル出身力士7人目の大関昇進を確実にした。

 北勝富士が決定戦進出を決めてから4番後。結び前の大一番では19歳“令和の怪物”に貫禄を示し決定戦進出を決めた。立ち合いでは19歳が臆せず関脇をにらむ。それを鬼の形相で受け止めた豊昇龍は、表情とは裏腹に冷静な相撲で、19歳を上手投げで破った。

 そして決定戦では北勝富士を冷静に押し出し千秋楽連勝締め。悲願の初優勝が決まった瞬間、こぼれ落ちる涙を拭い喜びをかみ締めた。

 ◇豊昇龍の優勝データ◇

 ☆モンゴル出身 朝青龍(25回)、白鵬(45回)、日馬富士(9回)、旭天鵬(1回)、鶴竜(6回)、照ノ富士(8回)、玉鷲(2回)、逸ノ城(1回、霧馬山(霧島、1回)に次ぐ10人目。今年春場所から3場所連続。

 ☆初優勝 今年春場所の霧馬山(霧島)以来、優勝制度創設後では117人目の優勝力士。

 ☆関脇優勝 今年春場所の霧馬山(霧島)以来34回目。

 ☆立浪部屋 現師匠が99年2月に継承後は初。かつては双葉山らを生んだ名門で、部屋としては1968年春場所の若浪以来55年ぶり。 

 ◇豊昇龍智勝(ほうしょうりゅう・ともかつ=本名スガラグチャー・ビャンバスレン)1999年(平11)5月22日生まれ、モンゴル・ウランバートル出身の24歳。千葉・日体大柏高相撲部から18年初場所初土俵、同年夏場所で序二段優勝。20年秋場所に新入幕を果たし、翌年名古屋場所、22年九州場所で技能賞受賞。元横綱・朝青龍は父方の叔父。しこ名は立浪親方の現役時代のしこ名から「豊」、朝青龍から「龍」を継承。「しょう」は叔父の「青」でなく親方から「昇」を勧められて選んだ。1メートル88、142キロ。

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