佐藤陽太郎 アーティスティックスイミング公式戦デビュー ジャンパー支えた

[ 2023年7月16日 05:30 ]

水泳世界選手権第2日 ( 2023年7月15日    福岡 )

<世界競泳 ASアクロバティック 予選>アクロバティックルーティンの演技をする佐藤陽(左から3人目)ら(撮影・平嶋 理子)
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 アーティスティックスイミング(AS)のチーム・アクロバティックルーティン(AR)予選で、日本(木島、柳沢、佐藤友、佐藤陽、藤井、鈴木、広田、吉田)は224・5167点の4位で17日の決勝に進出した。今季からチーム種目に男子の起用が2人まで可能となり、佐藤陽太郎(18=ジョイフルアスレティックク)が公式戦デビュー。女子ソロ・テクニカルルーティン(TR)決勝は乾友紀子(32=井村ク)が276・5717点で連覇を達成し、今大会の日本勢初の金を獲得した。

 ジャンプやリフトなどアクロバティック動作を競う種目で、佐藤陽がジャンパーを支える土台として貢献した。

 男子に門戸が開かれることが決まった直後の昨年12月からチーム練習に参加。3月のW杯でデビュー予定だったが、練習中に脳振とうを起こして出場を見送った。

 チームとしての公式戦は今大会が初。ぶっつけ本番の世界舞台で役割を全うし「舞台裏で8人いて心強かった。リフトの難易度を上げることができた」と胸を張った。

 男子を起用したのは出場19カ国中、米国、中国など5チーム。今大会のチームはAR、TR、フリールーティン(FR)の各種目に順位がつくが、パリ五輪は3種目合計で争う。

 佐藤の目標はAS男子史上初の五輪出場。小学校時代は女子スポーツの印象が強いシンクロナイズドスイミング(現AS)に対する恥ずかしさから友人には「水泳をやっている」と説明し「シンクロ」という言葉は使わなかったが、今は違う。ジェンダー平等の象徴的存在として、自らが輝ける場所に誇りを持っている。

 ◇佐藤 陽太郎(さとう・ようたろう)2004年(平16)8月10日生まれ、茨城県出身の18歳。常総学院高から今年4月に筑波大に進学。ジョイフルアスレティッククラブに所属する。5歳の時に姉のコーチの勧めでASを始め、中学1年時の17年に日本選手権フリーコンビネーションに出場。19年の世界ユース選手権混合デュエットで銅メダルを獲得した。22年世界選手権は姉・友花との混合デュエットでTR、FRの2つの銀を獲得。身長1メートル79。

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