服部道子氏 笹生、ダボ直後でも集中切らさず 渋野、シャフト替えしなり生かせた

[ 2024年6月4日 05:00 ]

米女子ゴルフツアー 全米女子オープン最終日 ( 2024年6月2日    米ペンシルベニア州 ランカスターCC=6629ヤード、パー70 )

18番でガッツポーズをする笹生優花(AP)
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 【服部道子の目】笹生選手は本当に強い勝ち方でした。コースが難しくなればなるほど集中力が増して、野性的な強さが引き出される感じでした。

 コースは高低差に加えフェアウエーにアンジュレーションがあって、狙うポイントが限られていました。グリーンも同じです。その難しいセッティングの中で、高弾道で上からボールを止められる彼女のショットは威力を発揮しました。

 普段の試合では性格的にさっぱりした面が出たりすることもありますが、今週は集中力を切らさなかった。他の選手も苦労しているのだから、自分も耐えていくんだという気持ちが、見ていて伝わってきました。6番で4パットのダブルボギーを叩いた後もすぐに気持ちを切り替えられた。米ツアーでもまれて、精神面のコントロールが凄くうまくなった印象です。これでパリ五輪の出場権獲得も現実的なものになってきました。

 渋野選手は米ツアーで戦っていける手応えを得られた1週間になったと思います。技術面では低いトップの位置は変わりませんが、フォローでシャフトを立てて、高いフィニッシュを取るようになっていました。その分、打ち出し角度が高くなり、スピンも利いて縦の距離感が合うようになっていました。

 大会前にシャフトを軟らかいものに替えたことも奏功しました。テンポ良くしなりを生かして打てるようになり、ゆとりを持って振れるようになっていた。そのおかげで力まず、起伏のあるライからでもバランス良く振ることができていました。短期間でこれほど劇的に変われたのは、さすが勝負強い彼女らしいなという印象です。このコースで結果を残せたことは間違いなく自信になります。あとは米本土でいつ勝てるのかなという期待感しかありません。(パリ五輪日本代表女子コーチ)

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