乾友紀子 連覇で今大会日本勢初の金 井村コーチと抱き合って涙「君が代を流せて良かった」

[ 2023年7月16日 05:29 ]

水泳世界選手権第2日 ( 2023年7月15日    福岡 )

<世界競泳 ASソロテクニカル 決勝>ソロテクニカルで演技を終え、感極まる乾友紀子(左)と井村コーチ(撮影・平嶋 理子)
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 女子ソロ・テクニカルルーティン(TR)決勝は乾友紀子(32=井村ク)が276・5717点で連覇を達成し、今大会の日本勢初の金を獲得した。

 3人を残していたが、優勝を確信した。

 1位通過した予選から演技構成の難易度を上げて挑んだ決勝。スコアが表示されると乾は井村コーチと抱き合い、目に涙を浮かべた。

 高得点が狙える多彩な脚技をミスなくこなし、観衆を魅了。今大会日本勢1号の金メダルを手にし「ホッとしている。応援してくださった皆さんの前で君が代を流せて良かった」と笑顔を見せた。

 井村コーチが日本代表の監督に復帰した14年は練習についていけず、トイレで号泣することもあったが、10年の時を経て成長。

 井村コーチがチームの監督を退き、乾の専任となった東京五輪後は2人で意見を出し合い、作品を作り上げた。

 海外遠征の帰路の飛行機では一睡もせずに反省会をするのが恒例。空港から練習場に直行し、熱量の高いうちに、改善点を演技に落とし込んだ。残すFRで2大会連続ソロ2冠を狙う。

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