樋口新葉が10カ月ぶり復帰「失敗しても成功しても面白い」笑顔の帰還

[ 2023年7月2日 13:45 ]

約10カ月ぶりに実戦復帰した樋口
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 フィギュアスケートのアクアカップ最終日が2日、千葉市のアクアリンクちばで行われた。女子では22年北京五輪団体銅メダルの樋口新葉(ノエビア)が10カ月ぶりに実戦復帰。フリー新曲のコールドプレイ「フィックス・ユー/パラダイス」を披露し、115・35点で3位だった。1位は住吉りをん(オリエンタルバイオ・明大)で126・99点、2位は江川マリア(明大)で116・26点だった。

 樋口は冒頭の2回転半、続くルッツ―トーループの連続3回転を着氷。ループジャンプの回転が抜けるなどミスもあったが、笑顔で演じ切った。「失敗しても成功しても面白い。楽しいなって思った」と話した。

 右腓骨疲労骨折の影響もあり、昨年9月のロンバルディア杯後に昨季の全休を決断。「気持ち的に持っていけなかった。練習していても気持ちが入らず、できなくても何とも思わない無な感じの時間が続いていた。それならやらない方がまし」と振り返る。

 スケートのない日常では、何気ない小さなことにも「スケートにつながると良いな」と思いながら過ごしていたという。「(これまでは)勝ちたい気持ちが強く、楽しむこと、無意識に感じていることに気づけなかった。そういう自分の感情に気づけなかった」と言う。

 アイスショーの出演が決まった4月に練習を本格的に再開。2回転ジャンプも跳べない状態だった。「全然できないんだな」と思いながら「ちょっとずつできるようになるのが面白かった」とプラスに捉えながら楽しんで復帰戦を迎えた。

 まだ復活への途上。「全然仕上がってもない。練習として出た大会。練習でできていたことがもう少し出せれば良かったけど、楽しむことが一番の目標だったので達成できた」と語り「五輪シーズンの自分のできることを全部戻して、またトップで戦えるようにしたい」と決意を新たにした。

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