陸奥親方が事業部長を辞任 報酬減額20%×3カ月の懲戒処分 弟子による暴力問題を受け

[ 2023年6月23日 16:48 ]

両国国技館の外観
Photo By スポニチ

 日本相撲協会は23日、臨時理事会を開き、5月に発覚した陸奥部屋の幕下以下力士による暴力問題に関する処分を決定した。

 師匠の陸奥親方(元大関・初代霧島)は監督責任を問われて報酬減額20%×3カ月の懲戒処分。また、本人の申し出によって事業部長を辞任した。事業部長は今後、芝田山広報部長(元横綱・大乃国)が兼任する。

 夏場所直前、同部屋の三段目力士が被害者として週刊誌に実名告発。自身が洗濯などの仕事を行わず、指導されても改善しなかったことが発端となり、兄弟子から握り拳で殴られたり縄跳び用のロープでたたかれたりといった暴力行為を受けた。

 これらの事態を把握した師匠は、花籠コンプライアンス部長(元関脇・太寿山)に報告。隠蔽することなく迅速な対応であったが、暴力行為の具体的な内容までは明かさず抽象的な報告にとどめたことが問題視された。

 暴力行為の加害者である力士は、反省の態度を示して4月に自ら引退届を提出。既に日本相撲協会を離れているため懲戒処分の対象とはならないが、引退勧告相当であったことが確認された。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2023年6月23日のニュース