NBAドラフトの全体4番目と5番目に指名されたのは双子のトンプソン兄弟 トップ5の双子指名は史上初

[ 2023年6月23日 10:23 ]

ともに1巡目で指名されたアメン(左)とアサーのトンプソン兄弟(AP)
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 NBAのドラフトで史上4組目となる双子の1巡目指名(双子選手の誕生は7組目)が実現した。

 スパーズが予想通り全体トップでフランスのビクトル・ウェンバニャマ(19)を指名したあと、全体4番目でロケッツがアメン・トンプソン(20=201センチ、90キロ)、5番目でピストンズがアサー・トンプソン(20=201センチ、)を指名したもので、2人は双子でアメン(AMEN)が兄でアサー(AUSAR)が弟。ともにフロリダ州フォートローダーデールのパイン・クレスト高校の出身で、今季まで16~20歳の選手が所属しているオーバータイム・エリート(OTE)でプレーしていた。OTEのファイナルでは弟のアサーが2年連続でMVP。NBAの双子選手はこれが史上7組目だが、ともに1巡目で指名されたのは4組目で、どちらもトップ5に入ったのはこれが史上初めてとなった。

 ペイサーズはウェンバニャマと同じフランスのメトロポリタン92に所属しているフォワードのビラル・クリバリ(18=201センチ、体重不明)を全体7番目に指名したが、直後にウィザーズとトレード。ウィザーズが全体8番目に指名していたヒューストン大のジャレス・ウォーカー(19=201センチ、106キロ)を2巡目指名権2つを加えて譲り受け、クリバリの交渉権はウィザーズに移った。

 またマジックは全体11番目でミシガン大のフォワード、ジェット・ハワード(19=203センチ、98キロ)を指名したが、同選手はブレッツ(現ウィザーズ)などで活躍したジュワン・ハワード(50)の息子。父も2003年シーズンにマジックでプレーしており、親子が同じチームに在籍することになった。


 <NBAの双子選手>
 ▼バンアースデール兄弟=ディックは52年1巡目(全体10番目)にニックスに指名され、トムは同年2巡目(全体11番目)にピストンズに指名される。
 ▼グラント兄弟=ホーレスは87年1巡目(全体10番目)にブルズに指名され、ハービーは88年2巡目(全体12番目)にブレッツ(現ウィザーズ)に指名される。
 ▼コリンズ兄弟=01年1巡目(全体18番目)にジェイソンがロケッツ、同年2巡目(全体52番目)にジャロンがジャズに指名される。
 ▼ロペス兄弟=08年1巡目(全体10番目)にブルックがネッツ、ロビンは同点1巡目(全体15番目)にサンズに指名される。
 ▼モリス兄弟=11年1巡目(全体13番目)にマーキーフがサンズ、マーカスが同年1巡目(全体14番目)にロケッツに指名される。
 ▼マーティン兄弟=19年2巡目(全体36番目)にコーディーがホーネッツに指名される。ケイレブ(現ヒート)はドラフト外でそのホーネッツに入団。

 <23年NBAドラフトの上位指名選手>

(1)ビクトル・ウェンバニャマ(フランス・C=スパーズ)
(2)ブランドン・ミラー(アラバマ大・SF=ホーネッツ)
(3)スクート・ヘンダーソン(Gリーグ・イグナイト・PG=トレイルブレイザーズ)
(4)アメン・トンプソン(OTE・PG=ロケッツ)
(5)アサー・トンプソン(OTE・SG=ピストンズ)
(6)アンソニー・ブラック(アーカンソー大・SG=マジック)
(7)*ビラル・クラバリ(フランス・SF=ペイサーズ)
(8)*ジャレイス・ウォーカー(ヒューストン大・PF=ウィザーズ)
(9)テイラー・ヘンドリクス(セントラル・フロリダ大・PF=ジャズ
(10)ケイソン・ウォレス(ケンタッキー大・PG=マーベリクス)
(11)ジェット・ハワード(ミシガン大・SG=マジック)
(12)デリック・ライブリー2世(デユーク大・C=サンダー)
 *ペイサーズはクリバリをウォーカーとの交換でウィザーズにトレード。

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