サーフィン東京五輪5位・大原洋人が7カ月ぶり実戦復帰 まさかの展開の慌てず1位突破

[ 2023年3月3日 11:41 ]

サーフィンホワイトバッファロー日向プロQS3000第2日 ( 2023年3月3日    宮崎県日向市・お倉ケ浜海岸 )

<サーフィンホワイトバッファロー日向プロ第2日>男子2回戦13組を1位突破し、インタビューを受ける大原洋人
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 男子2回戦が行われ、13組に登場した東京五輪5位の大原洋人(26)は10・10点(5・75+4・35)の同組1位で3回戦進出を決めた。昨年は腰の疲労骨折でシーズン後半は治療とリハビリに専念した大原の実戦復帰は7カ月ぶりで、復活へ幸先の良いスタートを切った。

 久しぶりの実戦は、まさかの展開から始まった。波の状態が良いポイントがコントロールタワーからおよそ400メートル離れていたため、競技開始の合図を大原を含めた4選手が誰も聞き取れず。「めっちゃいい波が来ていた」というが1人として試技をせず、海の中で「4人で“まだかなあ?”と話し合っていた」という。

 スタートから6分後、「残り時間は19分」というアナウンスがようやく4人の元まで届き、慌ただしく試技を開始。大原は質のいい波に巡りあえず、最初の1本に乗ったのは残り11分を切ってからだった。それでも「波が小さいので数秒で沖に戻れる状態だった」と慌てず、3本目にはオフザリップを2度決めるライディングで5・75点をマーク。きっちりと1位突破を決めた。

 「久しぶりの試合で、やっぱりサーフィンは何があるか分からないなと思った。思い描いたスタートではなかったが、これもサーフィンだなと思った」と大原。幸い、当初復帰を予定していた1月末の大会は回避したことで、腰を含めた体の状態は万全。「次(3回戦)は序盤からバンバン飛ばしていきたい」と意気込んだ。

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2023年3月3日のニュース