馬場咲希 来季は海外でのメジャー4試合「全てのことを吸収して。一生懸命頑張りたい」

[ 2022年12月6日 05:00 ]

表彰状を手に笑顔の(左から2人目から)馬場、国枝、北口。ミス日本グランプリの河野瑞夏さん(右端)とミス日本ミス着物の佐藤梨紗子さん(左端)=撮影・河野 光希
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 スポーツニッポンフォーラム制定「FOR ALL 2022」の表彰式が5日、東京都文京区の東京ドームホテルで開催された。グランプリにはゴルフの全米女子アマチュア選手権を制した馬場咲希(17=代々木高2年)、陸上世界選手権の女子やり投げで銅メダルを獲得した北口榛花(24=JAL)、車いすテニスで男子史上初の生涯ゴールデンスラムを達成した国枝慎吾(38=ユニクロ)、令和初の3冠王を史上最年少で達成したヤクルトの村上宗隆内野手(22)が選出された。グランプリ受賞者には副賞としてそれぞれ100万円が贈られた。

 今年8月の全米女子アマチュア選手権を制し、世界のゴルフ界にその名をとどろかせた新星も、まだ17歳。壇上に登ると、初々しく自己紹介から始めた。「皆さんこんにちは、馬場咲希です」。日本人37年ぶりの快挙を成し遂げ、今季はツアー9試合に出場。日本女子オープンでは11位に入ってローアマチュアに輝くなど「凄く充実した一年だった」と振り返った。

 来季は海外でのメジャー4試合の出場権を得ている。「全てのことを吸収して。私の夢は海外メジャーで優勝することで、その夢に向かって一生懸命頑張りたいって思います」。特に楽しみな試合には米カリフォルニア州の名門、ペブルビーチで開催される全米女子オープンを挙げて「特別な感じがあるので出られてうれしい」と目を輝かせた。

 今、開催されているサッカーW杯にも注目している。小学校時代から「長友選手が凄く好き」だったという。リアルタイムでは見ていないが、「長友選手が“ブラボー!”って言っているのが印象に残った」と笑った。この日はともに表彰された国枝や北口に五輪やパラリンピックの印象を聞くなど、他競技からも刺激を受けている17歳。「来年はメジャーも楽しんで。プロテストでもいい結果で終われたら」。前途洋々な一年が待っている。(中村 文香)

 ◇馬場 咲希(ばば・さき)2005年(平17)4月25日生まれ、東京都出身の17歳。父・哲也さんに勧められて5歳でゴルフを開始。6月のメジャー、全米女子オープンで予選を突破して49位。8月の全米女子アマ選手権では日本勢37年ぶりの制覇を果たした。同月の世界女子アマチーム選手権は団体3位、個人4位。1Wの平均飛距離は270ヤード。ニックネームは「手羽先ちゃん」。1メートル75。

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