序二段・東俊隆が勝ち越し 引退した千代大龍には「小さい頃からずっとかわいがってもらった」

[ 2022年11月22日 13:45 ]

大相撲九州場所10日目 ( 2022年11月22日    福岡国際センター )

デビューから3場所連続で勝ち越しを決めた序二段・東俊隆
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 日体大出身の序二段・東俊隆(23=玉ノ井部屋)が欧翔山(22=鳴戸部屋)を下し、デビューから3場所連続の勝ち越しを決めた。

 回転の良い突っ張りといなしで動き回り、最後は押し込んでおいてのはたき込み。東序二段11枚目で4勝目を挙げ、来場所の三段目昇進が確実となった。4番相撲で日大出身の大谷(22=宮城野部屋)に敗れたため全勝優勝の可能性はなくなっていたが「序二段の上位で勝ち越しができたのでちょっとうれしかったです」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 20日に現役引退を発表した幕内・千代大龍(34=九重部屋)は東京・足立新田高、日体大の先輩にあたる。出身道場は文京針ケ谷相撲クラブと葛飾白鳥相撲教室でそれぞれ別だが「小学生ぐらいから足立新田の稽古に行っていたので、小さい頃からずっとかわいがってもらっていた」と昔から交流があった。それから大会の度に当時幕内の千代大龍から激励の連絡をもらったり、食事に連れて行ってもらったりしたという。

 現役を退く大先輩から「おまえと幕内で相撲を取ることはできなかったけど、しっかり少しずつでいいから勝ち越していって関取になって。絶対強くなれるから、稽古サボらないで頑張れ」と最後に言葉を受けた。幕内の土俵で対戦するという夢はかなわなかったが、これからはその言葉を胸に精進していく。番付を上げ一日も早く関取になることが、お世話になった先輩への恩返しになる。

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2022年11月22日のニュース