昨季AFC準決勝の再現はビルズが雪辱 QBアレンが3TD 残り1分4秒に逆転 

[ 2022年10月17日 09:10 ]

ビルズを勝利に導いたQBアレン(AP)
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 NFLは16日、各地で12試合を行い、カンザスシティー(ミズーリ州)ではAFCの優勝候補同士が激突。同点2回、リードチェンジ4回を数える接戦をビルズが24―20(前半10―10)でものにして今季の成績を5勝1敗とした。

 ビルズは昨季のAFC準決勝(ディビジョナル・プレーオフ=カンザスシティー)でチーフスに延長の末に36―42で敗れていたが今季は雪辱。QBジョシュ・アレン(26)が40回中27回のパス成功で329ヤードと3TD、WRステフォン・ディッグス(28)も10回のレシーブで148ヤードと1TDを獲得してチームの3連勝に貢献した。

 アレンは17―20で迎えた第4Q終盤、自陣34ヤード地点での「第4ダウン&インチ」のピンチをQBスニークで乗り越えてファーストダウンを更新。残り1分4秒、TEのドーソン・ノックス(25)に14ヤードのTDパスを通して試合をひっくり返した。

 このあとビルズのCBタロン・ジョンソン(26)がチーフスのQBパトリック・マホームズ(27)のパスを敵陣30ヤード地点でインターセプト。ビルズの後半での10失点は今季ワーストだが、それでも6試合で17点しか与えておらず(無失点が4試合)、大詰めでの守備陣の健闘も光った。

 チーフスは3連勝を逃して4勝2敗。第4Qの5分11秒にはハリソン・バトカー(27)が44ヤードのFGを決めて勝ち越していたが、そのリードを守り切れず、ホームでは3戦目で初黒星となった。

 マホームズは40回中25回のパス成功で338ヤードと2TDをマークしたものの、インターセプトも2回。土壇場での攻防でビルズに競り負ける結果となった。

 バッカニアーズは敵地ピッツバーグ(ペンシルベニア州)で4連敗中のスティーラーズに18―20(前半9―10)で敗れて3勝3敗。トム・ブレイディー(45)のパス成功は40回中25回で243ヤードを稼いだもののTDは1つだけに終わった。

 スティーラーズは主力のDB陣を欠きながらも、延長でベンガルズを23―2で退けた開幕戦以来の白星で2勝4敗。前週から先発で起用されている新人QBのケニー・ピケット(24)が第3Qに入って負傷でプレー続行不能となったが、開幕時の先発QBミッチ・トゥルビスキー(28)が13―12で迎えた第4Qの5分すぎに6ヤードのTDパスを通してチームを勝利に導いた。

 ジャイアンツは地元イーストラザフォード(ニュージャージー州)でレイブンズに24―20(前半7―19)で競り勝って5連勝。昨季は4勝13敗だったが、今季は第6週でその勝ち星を上回った。

 昨季のスーパーボウルを制したラムズは地元イングルウッド(カリフォルニア州)でパンサーズを24―10(前半7―10)で退けて3勝3敗。3試合ぶりの白星で勝率を5割に戻した。またそのスーパーボウルでラムズと対戦したベンガルズも敵地ニューオーリンズ(ルイジアナ州)でセインツを30―26(前半14―20)で下して3勝3敗としている。

 なおブラウンズに勝ったペイトリオッツのビル・ベリチック監督(70)はプレーオフを含めて通算324勝目(159敗)。ジョージ・ハラス監督(元ベアーズ)の持つ歴代2位の勝利数に並んでいる。

 <第6週の結果>
 ▼13日
コマンダーズ(2勝4敗)12―7*ベアーズ(2勝4敗)
 ▼16日
*ファルコンズ(3勝3敗)28―14 49ers(3勝3敗)
ペイトリオッツ(3勝3敗)38―15*ブラウンズ(2勝4敗)
ジェッツ(4勝2敗)27―10*パッカーズ(3勝3敗)
*コルツ(3勝1分け2敗)34―27ジャガーズ(2勝4敗)
バイキングス(5勝1敗)24―16*ドルフィンズ(3勝3敗)
ベンガルズ(3勝3敗)30―26*セインツ(2勝4敗)
*ジャイアンツ(5勝1敗)24―20レイブンズ(3勝3敗)
*スティーラーズ(2勝4敗)20―18バッカニアーズ(3勝3敗)
*ラムズ(3勝3敗)24―10パンサーズ(1勝5敗)
*シーホークス(3勝3敗)19―9カージナルス(2勝4敗)
ビルズ(5勝1敗)24―20*チーフス(4勝2敗)
*イーグルス(試合中)カウボーイズ
 ▼17日
*チャージャーズ―ブロンコス
 *はームチーム。ライオンズ、タイタンズ、レイダース、テキサンズは試合なし

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