錦織圭 全米OP欠場 左股関節手術の回復間に合わず 来月サンディエゴOPで復帰有力

[ 2022年8月24日 04:30 ]

錦織圭(ロイター)

 1月の左股関節手術からの復帰を目指す男子テニスの錦織圭(32=ユニクロ)が4大大会最終戦、全米オープン(29日開幕、ニューヨーク)を欠場することが22日、決まった。マネジメント会社が明らかにした。本戦のエントリーから外れ、この日発表されたシングルス予選の組み合わせにも名前がなかった。復帰は9月19日開幕のサンディエゴ・オープンが有力視される。

 錦織は昨年10月のBNPパリバ・オープンを最後にツアーを離脱。1月に左股関節の手術を受け、当初は今夏のツアー復帰を目指していたが、7月以降エントリーしていた大会の欠場が続き、全米にも間に合わなかった。07年全米の予選で4大大会に初挑戦して以来、シーズン全てのグランドスラムを欠場するのは初めてとなる。全米は12度出場し、14年に準優勝、16、18年には4強入り。昨年は3回戦でジョコビッチに敗れた。

 前哨戦を欠場した時点で過酷な5セットマッチの全米を欠場するのは既定路線。9月19日開幕のサンディエゴ・オープンにエントリーし、主催者を通して「プレーすることをとても楽しみにしている」とコメントしている。現時点ではサンディエゴで復帰し、10月3日開幕の楽天オープン(有明)に出場するプランが有力だ。

 19年10月の右肘手術後は新型コロナ感染や右肩痛、腰痛など離脱続きで“完走”できないシーズンが続く。最高位4位の世界ランキングは6月13日付で12季ぶりにトップ100圏外となり、今月22日付で365位。26歳のメドベージェフ(ロシア)が世界ランキング1位に就くなど若手が台頭する中、32歳の錦織は目標のトップ10返り咲きへ、今秋から再出発することになりそうだ。

【錦織の苦闘経過】
 ▼1月7日 全豪オープン(同17日開幕)を欠場することを自身のSNSで発表。
 ▼同25日 SNSとアプリで左股関節の内視鏡手術を受けたことを発表。半年後の復帰を目指してトレーニングする方針を示した。
 ▼3月26日 都内で開催されたテニスコートの完成記念イベントに出席。「順調にリハビリは進んでいる」と近況を報告した。
 ▼6月9日 ブランドアンバサダーを務めるユニクロと所属契約を締結。記者発表会に練習拠点のフロリダからオンラインで出席し「トップ10に戻りたい」と意欲を示した。
 ▼7月13日 主催者推薦で出場権を得ていたアトランタ・オープン(同25日開幕)の欠場が判明。
 ▼同17日 主催者推薦で出場権を得ていたシティ・オープン(8月1日開幕)の欠場が判明。
 ▼8月1日 主催者推薦で出場権を得ていたウィンストン・セーラム・オープン(同21日開幕)欠場を発表。

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2022年8月24日のニュース