ネッツのデュラントは残留 マークスGMが声明を発表 トレード志願も商談は成立せず 

[ 2022年8月24日 08:14 ]

ネッツに残留することになったケビン・デュラント(AP)
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 NBAネッツのショーン・マークスGM(47)は23日、去就が注目されていたケビン・デュラント(33)について「我々と連携して前向きに進んでいく」とする声明を発表。同選手は6月30日にトレードを要求し、今月に入ってもアリババグループの共同創設者でもあるネッツのジョー・ツァイ・オーナー(58=蔡崇信)との面談で「自分を選ぶのか、スティーブ・ナッシュ監督(48)とマークスGMを選ぶのか決めてほしい」と求めていたが、結局“残留”という結末を迎えることになった。

 スポーツ専門局のESPNによれば、マークスGMは声明の中で「ナッシュ監督と私、さらにツァイ・オーナーとクララ・ウー・ツァイ共同オーナー(56=ツァイ・オーナー夫人)はきのう(22日)、ロサンゼルスでデュラントとリッチ・クライマン(45=デュラントのビジネスパートナー)と会って合意に達した。今後はバスケットボールに集中し、優勝できるチーム作りに専念する」と残留に至った経緯を説明。デュラントについては水面下で数チームが獲得に動いていたとされているが、2025年シーズンまで残っている4年、1億9422万ドル(約266億円)という契約などがネックとなって商談は成立しなかったと報じられている。

 2007年のドラフトで全体2番目にスーパーソニックス(現サンダー)に指名されたデュラントはウォリアーズ時代の2017年と18年にファイナル優勝に貢献し、いずれもMVP。球宴には12回選出され、得点王には4回輝いて、2019年6月にネッツに移籍。55試合に出場した昨季はチーム記録となる29・9得点(リーグ4位)をマークしたが、ウォリアーズ時代と違ってネッツでは優勝には届いていない。

 ネッツではガードのカイリー・アービング(30)もトレードを要求していたが自身が保有していた今季のオプションを行使して残留。ただし契約最終年ということもあって、ネッツ側はシーズン終了までにトレードに踏み切る選択肢を残している。

 なおデュラントはなぜトレードを希望しているのかという理由については非公表。ネッツ残留の一報を受けて、ラスベガスのブックメーカーのネッツの今季優勝オッズは19倍から10倍に上昇している。

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2022年8月24日のニュース