馬場咲希 全米女子アマVの次は日の丸背負い世界一へ 宮里藍らも届かなかった栄冠つかむ

[ 2022年8月24日 04:30 ]

馬場咲希(AP)
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 世界女子アマチュアチーム選手権は24日から4日間、フランスのル・ゴルフ・ナショナルなど2コースで開催される。全米女子アマチュア選手権で日本勢37年ぶりの優勝を果たした馬場咲希(17=日本ウェルネス高2年)が、快挙達成後初めての試合に臨む。橋本美月(19=東北福祉大2年)、上田澪空(みく、17=共立女二高2年)とともに日本代表として出場。世界最大のアマチュアチーム戦で、再びタイトル獲得を目指す。

 24年パリ五輪の会場でもある、名門ル・ゴルフ・ナショナル。女子アマチュア最高峰の称号を獲得した馬場が、この舞台で新たなタイトルを狙う。

 1964年に第1回が開催された今大会。馬場にとって日の丸を背負う初めての試合となる。日本ゴルフ協会の山中博史専務理事(59)は4月のザ・ロイヤル・ジュニアで初めてプレーを見た印象を「勝てなかったがずばぬけた飛距離を持っていた。馬場さんは関東ゴルフ連盟が育てた選手。スケールが大きいと思った」と振り返る。日本アマランクに基づき、8月1日にナショナルチーム入りが決まったばかり。そして全米女子アマV。「春から初夏にかけて凄く伸びてきた」と急成長ぶりに感嘆した。

 大会は4日間72ホールで行われ、各日チーム3人中2人のベストスコアを採用し、その合計スコアで争うチーム戦だ。日本代表は、安田祐香らを擁した18年大会での2位が最高成績だった。昨年のアジア太平洋女子アマを制した橋本、日本女子プロツアーのヤマハ・レディース葛城で5位に入った上田とトリオを組む。山中氏は「非常にバランスのいいチームになっている」と太鼓判を押す。

 「世界での優勝を目指して、15年からJGAとして強化プログラムをつくってきた。才能のある選手がたくさん出てきて、うれしい限り。順当にいけば、大きなチャンスなのでは」と山中氏。全米女子アマ覇者の服部道子や元世界ランク1位の宮里藍らも出場し、届かなかった優勝杯。悲願の世界No・1へ、馬場がチームジャパンをけん引する。

 ▽世界女子アマチュアゴルフチーム選手権 1964年に第1回大会が開催され、今年が29回目となる。舞台はフランスのル・ゴルフ・ナショナルとゴルフ・ド・サン・ノム・ラ・ブルテッシュの2コース。2年に1度行われ、20年大会は新型コロナ感染拡大で中止されたため、18年以来の開催。今年は56チームが参加し、優勝チームには「エスピリトサントトロフィー」が贈られる。日本はアイルランドで開催された18年大会の2位が最高成績。

 ≪東海クラシックに参戦≫馬場が日本女子プロゴルフツアー、住友生命レディース東海クラシックに主催者推薦で出場することが23日、大会事務局から発表された。同大会は9月16~18日に愛知県の新南愛知CCで開催され、昨年は西村優菜が制した。馬場にとって全米女子アマ優勝後、初めての日本国内での試合となる見込み。28位だった5月のブリヂストン・レディース以来の日本ツアー参戦となる。

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2022年8月24日のニュース