【羽生結弦さん、語る 公開練習(1)】「あの時よりうまいと証明したい」ノーミスの「SEIMEI」

[ 2022年8月10日 17:07 ]

<羽生結弦さんSharePractice>練習に臨む羽生結弦さん(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケート男子で14年ソチ、18年平昌で五輪連覇を達成し、プロ転向した羽生結弦さん(27)が10日、仙台市のアイスリンク仙台で公開練習「SharePractice」を行った。練習の様子は、公式YouTubeチャンネル「HANYU YUZURU」でライブ配信。スケート人生の第2章が始まった。練習後の一問一答は以下の通り。

 ――今回の練習公開の意図は。

 「えっとー。まず、あのー、自分がこれから、プロとして活動していくにあたって、えー、なかなかなんか練習の光景とか、あと、なんですかね、やっぱり4回転半についてもあのー、やっていくっていうことを見せる機会ってなかなかないなっていうふうに思っていて。でも、それでも自分の練習やっぱ見たいなって思ってくださる方もいらっしゃいますし。そういう中で、あのー、なんか自分の、そのアスリートらしさっていうか、根本的にある、えー、さらに追求し続ける姿みたいなものを、あの、見ていただける機会になればいいなと思って、こうやって練習を公開するというイベントをつくってみました。本当に急きょだったので、やれる演目だったりとか、掛けられる曲だったりとか、かなり限られた中ではあったと思うんですけど。でも、あの、オリンピックと同じ構成の、あの、平昌オリンピックと同じ構成のSEIMEIをノーミスするっていうことが今回の目標であって。えっとー、あの時よりもうまいんだっていう証明したいみたいな、自分の中でそういう強い意志があって。えー、今日最後まで、えー、滑り切らせていただきました」

 ――練習で「SEIMEI」を選んだ理由は。

 「やっぱり、平昌オリンピックで、あのー、のSEIMEIのイメージがかなり強いと思うんですよね。ただ、あのー、あの時、ノーミスしきれたわけではなかったですし、もちろんリカバリーとかうまくいったなって思う点はありましたけれでも、でもあの時に本来したかった演技っていうのはやっぱり足首の状態含めて、なかなかできなかったですし。あの時まだ、そこまで確率が良かったわけではなかったので、なんか今回、自分としてはあれから成長してるっていうところを見せたかったっていうのが一番強かったなって思います」

 ――(SEIMEIを)3回も続けてやるところに羽生さんらしさが見えた。

 「いや~、あのー、まあ、本来の練習でも3回続けて、もっと間のトランジションとか抜いたりしますけど、まあ、3回続けて練習することはやっているので、まあ実際の練習光景にちょっと近いです。まあ実際は3回ノーミスとかするんですけど(笑い)。ちょっと今日は気合入りすぎて空回っていた部分もあったかなとは思います」

――YouTubeでは10万人超が視聴していた。

「ありがとうございます。いやー、本当にあのー…実際の話をすると、やっぱ、配信とかも凄く、自分は自分の楽曲を使っているわけではないので、まあお金がかかったりとかっていうこともあるんですけど。でも、あのー、今回は無料で、あのー、見ていただけたらなっていうふうにも思って、無料で公開しました。えー、実際これから自分が使っていきたい楽曲とか、いろんなことを含めて、申請とかしていくと思うと、もっともっと莫大なお金がかかってしまうかもしれないんですけど、まあこれからどうしようかなって、そのチャンネル自体の活動もどうしようかなっていうことはちょっと考えてはいるんですけど。でも、あの、皆さんに“羽生結弦って根本的にこういう練習してるんだ”とか、フィギュアスケートって、あの、凄い華やかなイメージあると思うんですけど、いや、その中にこんなに泥臭い本当にもう、あの必死でもがいて、あの、練習してる姿があるんだなっていうのをちょっと見ていただきたいなっていうふうに思って。あの、少しでもスケートに興味ない方でも見ていただけるようにしたいなと思って、あの、公開させていただきました」

 ――「ホープ&レガシー」の冒頭で4回転ループ―3回転トーループを跳んでいた。練習では見たことあるが、本番ではやっていなかった。今日跳んだ理由は。

 「いや、なんか、本当はなんか、ループ、ループトーにするか、ループアクセルにするかとか、いろいろ悩んだんですけど。でも、なんか今回はSEIMEIをノーミスすることが目標だったので、ループトーくらいにしとこうかなっていうふうに思いました。実際はループのコンビネーションジャンプとかもしっかり練習してて、本番で組み込めるほどの確率の高さなのかとか、まあ、これから自分がやっていきたいと思う活動の中でそんな、その難易度のものをやる必要があるのかとか、そういうことを考えると、得点的にもおいしくないしなとかって思うと、やる必要ないかもしれないんですけど、ポテンシャルとしてここまであるぞっていうところはちょっと見せたかったです」

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