柔道・高藤 鈴木ジャパンの“猛トレ”に「きつい」も歓迎

[ 2022年8月1日 19:30 ]

階段ダッシュを行う高藤直寿(左)
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 柔道の世界選手権(10月、タシケント)男子日本代表が1日、宮崎県延岡市で実施中の強化合宿を報道陣に公開した。午後には軽中量級と重量級に分かれて練習。軽中量級の5人はランニングトレーニングを行い、東京五輪60キロ級金メダリストの高藤直寿(パーク24)は「きつい。全日本合宿だなと(実感する)」と話した。

 2カ月後の本番に向け、ただでさえ厳しい練習メニューをさらに厳しくしているのが、鈴木桂治監督の体制となって新たに加わった“プラスα”のメニュー。例えば公開中に行った階段ダッシュでは、登りきったところで待ち構える柔道着を着た練習パートナーを相手に20本の打ち込みを実施。乱取りでもインターバルに30秒の打ち込みを行うなど、非常に厳しい内容になっているという。

 ランニングトレーニング終了後、着ていたTシャツを脱いで大量の汗を絞り取ってみせた高藤は、「ハードスケジュールで、一昔前のような練習。付いていくのが大変」と苦笑いを浮かべた。井上康生前監督時代にはなかった“昭和感”を感じている様子だったが、一方で29歳とベテランの領域に入っており、「東京五輪前よりも、厳しいトレーニングが必要。五輪王者として、負けは許されないので」と歓迎。今合宿は不在の鈴木監督とは現役時代が被っていることもあり、「“何でも言ってきて”という感じで、一歩近い感じ」と話した。

 パリ五輪までは早くも2年となり、3大会連続出場&2連覇に向けては「東京五輪では自分は出ていないが、(混合)団体戦で負けて悔しかった。(最軽量級として)最初に金メダルを獲り、日本は強いなと言わせたい」と宣言。世界屈指の柔道大国であるフランスで2つめの金メダルを獲得するため、まずは「山」と表現する今年の世界選手権で4度目の頂点を目指す。

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