本多 バタ200Mで銅「実力で獲れた」

[ 2022年6月23日 02:31 ]

水泳世界選手権第4日 ( 2022年6月21日    ハンガリー・ブダペスト )

男子200メートルバタフライ決勝、銅メダルを獲得しポーズを決める本多灯(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 競泳の男子200メートルバタフライ決勝で東京五輪銀メダルの本多灯(20=日大)が1分53秒61で3位となり、今大会の日本競泳陣初のメダルを手にした。

 複雑な表情で、本多が電光掲示板を見つめた。自己ベストに0秒08に迫るタイムで銅メダル。東京五輪2位の実力を発揮し「メダルが今回の大きな目標だった。うれしい」と充実感を漂わせた。一方で世界新で優勝したミラク(ハンガリー)との差は3秒27。2秒48差だった東京五輪よりも背中は遠くなり「ミラクに追い付いていないことは悔しい」と唇をかんだ。

 前半を8位で折り返すと、得意の後半に追い上げて3位でフィニッシュした。停滞ムードの漂っていた日本競泳陣の今大会初の表彰台。地元のミラクに大歓声が送られる雰囲気も自らの力に変え「最高に楽しかった。去年(の五輪銀メダル)は運。今年は実力で獲れた」と語った。

 目標は24年パリ五輪での金メダル。王者ミラクを超える必要があり「立ち位置が分かった。来年の福岡で日本の意地を見せたい」と23年世界選手権福岡大会でのリベンジを誓う。漫画好きで、ドラゴンボールでかませ犬的な役割を担うことが多いベジータがお気に入りだが、本多自身は絶対王者の引き立て役で終わるつもりはない。

続きを表示

2022年6月23日のニュース