黒木 逆転で大会初優勝 日本オープン出場権獲得 師匠・藤田と同日Vに感激

[ 2022年6月20日 06:00 ]

沖縄復帰50周年記念 2022九州オープンゴルフ最終日 ( 2022年6月19日    PGMゴルフリゾート沖縄=7197ヤード、パー72 )

初優勝を決め、カップを手に笑顔の黒木
Photo By スポニチ

 俳優・風間トオル似のイケメンプロ、黒木紀至(くろぎ・のりゆき、28=UMKテレビ宮崎)が逆転で大会初制覇を果たした。1打差の2位で出た黒木は5バーディー、2ボギーの69とスコアを伸ばし通算8アンダーで優勝、日本オープン(10月)出場権を得た。1打差で地元・沖縄の狩俣昇平(29=フリー)が2位、前日首位の宮里優作(42=フリー)は6位。ベストアマは23位の吉田京介(17=代々木高3年)。

 黒木が念願のタイトルを握った。「長かった。今までの優勝で一番疲れました」。7アンダーで狩俣昇と並んで迎えた18番パー5。第3打をピン右手前1・5メートルに運び、勝利を決めるバーディーパットをねじ込むと、俳優・風間トオルそっくりの甘いマスクに会心の笑みが広がった。

 プロ転向後の2015年にキミヱカップで初優勝。翌16年にプロテストに合格し新人選手権で優勝した。だが、その後はキミヱカップで2位が2度、今年4月のトヨタカップも2位だった。「元々マイナス思考で弱気になるタイプ。でも今日は“オレは勝てる”と自分に言い聞かせ続けた」。1打差の2位につけた前夜は、昨年から指導を受ける12年賞金王、藤田寛之プロに電話報告。師匠から「頑張れよ」と激励された。藤田に助言されて改造したフェードボールは強い風の沖縄でリスク回避に役立ち、3日間で計15バーディーの量産につながった。

 この日はPGAシニアツアー「スターツシニア」を藤田も制し、師弟同日優勝の快挙も達成。「フェードに改造して初めての優勝は自信になる。下部ツアーでも優勝を狙いたい」と黒木は意気込んだ。(中島 泉)

 《宮里優作不発6位》この日が42歳の誕生日だった宮里はスコアを崩し6位に終わった。「ショットがひどかった。バーディーが取れずに苦しかった」。5番でドライバーを左に曲げ赤くいエリア(1罰打)に打ち込むなどダブルボギー。後半も3ボギーを叩いて77。「いつも誕生日にはいいことがないなあ」。誕生日優勝を逃して嘆き節もちらり。

続きを表示

この記事のフォト

2022年6月20日のニュース