貴景勝が追手風部屋で30番「膝も肘も2つあるけど首は1つ」ケガと向き合いながら猛稽古

[ 2022年6月20日 14:50 ]

霧馬山(右)と申し合い稽古を行った貴景勝(代表撮影)
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 大相撲の大関・貴景勝(25=常盤山部屋)が20日、追手風部屋に出向き、小結・大栄翔(28)や同じく出稽古に訪れた幕内・霧馬山(26=陸奥部屋)らと計30番の申し合い稽古を行った。

 関取衆でこの日最多の番数をこなした。「せっかく出稽古に来られるんだから積極的にやっていこう」と息が上がりながらも納得するまで汗を流した。霧馬山にはまわしを取られて寄り切られたり、いなされて前に落ちたりと苦戦し3勝5敗。最後は十両の大奄美や剣翔らを相手に15番連続で取り、立ち合いから一気に持っていく相撲を繰り返した。本調子ではないように見えたが「いろいろなタイプの力士がいるから確認しながら、勝ち負けじゃなく自分を磨いていく感じで」と内容を重視。「やりたい相手とテーマを決めながらできる」と出稽古の期間を有効活用し、明確な目的意識を持って一番一番取り組んだ。

 「今はクタクタになってもいい時期」と自分なりのペース配分で名古屋場所(7月10日初日、愛知・ドルフィンズアリーナ)へ向けて調整していく。首のケガなど不安要素はあるが「思っているほど悲観してはない」と前向き。稽古の量や内容については「毎朝自分の体と相談して決めている」といい、「膝も肘も2つあるけど首は1つしかない。代替がないから気をつけないといけない」と独特の表現を用いてケガとの向き合い方を語った。

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2022年6月20日のニュース