ラグビーリーグワン1部・大阪は高野がSOで初先発「このチームで1勝でも多く」

[ 2022年4月7日 16:16 ]

東京SG戦にSOで先発出場する高野祥太
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 ラグビーリーグワン1部の10位・大阪(旧NTTドコモ)は9日、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場で首位・東京SG(旧サントリー)と対戦する。7日には出場登録メンバーが発表され、入団7年目の高野祥太(28)がSOとしては初めて先発出場することが決まった。

 「コンディションはバッチリです。しっかり15人が機能できるように僕が10番としてチームをコントロールしてそれがいい方向につながったらいいなと思います」

 本職はFB。大阪入り後は前節3月27日の東京ベイ(旧クボタ)戦で初めて試合途中からSOのポジションに入ったが、違和感はなかった。「メンバー発表の時にビックリはしましたけど、練習でもやってきてるので。自分の中ではいい意味でFBとSOのポジションを分けないようにしています。変に意識しないでこれまで通りプレーしようと思います。それがチームから一番、求められてると思うので。全然、プレッシャーはないです。むしろ楽しみです」とプレーの幅を広げる絶好のチャンスを前向きに捉えている。

 箸とペンは右手で持つが、利き足はラグビーを始めた8歳の時から左。宗像(旧サニックス)でFBとしてプレーする弟・恭二(25)は利き手が左で利き足が右というから面白い。東京SG戦ではこの左足を生かしたエリアマネジメントだけでなくプレースキックの重責も担う。

 福岡県屈指の進学校、小倉高から青学大に進んだ。高校時代に花園出場はなく学生時代は華やかな舞台とはほぼ無縁だったが、旧NTTドコモから声が掛かった。

 「ホントにありがたい。大好きなラグビーでここまで来れてるので。これ以上のことはないかなと思います」

 今季は11試合を終えて出場は2試合。出場機会に恵まれない間も腐らずに努力を積み重ねてきた。

 「コツコツやってくることによってこうやってチャンスがくる。みんなが頑張ってるというところがこのチームの強みです。だから出てる人間がチームの代表だとみんなが思えるんです」

 今シーズンの全日程が終わると、チームはいったん、リーグワンから退会し、再度、加盟申請をして来季は3部から2部、1部への昇格を目指す。大阪としてリーグワン1部を戦うのはこの試合を含めて残り5戦。「このチームで1勝でも多く勝ちたい。そこに懸けてます。今週も諦めてないし、勝つつもりでいます。しっかり分析はしてます。相手どうこうというより自分の仕事にフォーカスする方がチームのためになると思ってます」。東京SGのSOはダミアン・マッケンジー(26)だが、ニュージーランド代表キャップ40を誇るほほ笑みの貴公子との10番対決に功名心を見いだしてはいない。あくまでチームのために大阪の10番に徹する。

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2022年4月7日のニュース