南ア代表SHデクラーク一転、横浜入りへ 大阪入り確実視もNTTグループ再編で交渉白紙

[ 2022年4月7日 05:30 ]

大阪入り確実視から一転、横浜加入を検討するSHデクラーク
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 ラグビーリーグワンの横浜(旧キヤノン)が、南アフリカ代表で19年W杯日本大会優勝メンバーの1人、SHファフ・デクラーク(30)を獲得することが6日、複数の関係者への取材で分かった。一時は大阪(旧NTTドコモ)入りが確実視された世界最高のSHが紆余(うよ)曲折を経て日本にやってくる。

 現在、英プレミアシップのセール・シャークスに所属しているデクラークを巡っては、今年2月に複数の英メディアが来季の大阪入りを報道。大阪が実際に獲得に動いたものの、その後にNTTグループ内の再編で強化が浦安(旧NTTコム)に集約されることが決定。交渉は白紙に戻った。

 そこで急接近したのが、資金力が豊富な横浜だ。今季は第11節終了時点でプレーオフ圏内の4位につける。来季に向けて戦力の底上げとさらなる上位進出へ、ハードワークと正確なキックで“小さな巨人”と称されるデクラークはこれ以上ない補強となる。5日(日本時間6日)にはセール・シャークスから今季限りの退団が正式発表されており、横浜との契約合意は間近とみられる。

 横浜入りが実現すれば、日本代表SO田村とのハーフ団形成や、元南ア代表のCTBクリエルとの息の合ったコンビプレーに期待が膨らみそうだ。

 ◆ファフ・デクラーク 1991年10月19日生まれ、南アフリカ出身の30歳。南アフリカ代表36キャップ。16年に初招集され、6月のアイルランドとのテストマッチで代表デビュー。日本開催の19年W杯は優勝に貢献した。17年からセール・シャークスでプレー。SH。1メートル72。88キロ。

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2022年4月7日のニュース